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(写真はイメージです本文とは関係ありません)/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(21.8.22-21.8.28)

アフガニスタン動向に気をとられていたせいか、外国人就労関係で誰もが大ニュースと認めるような時事トピック、今週はなかった気がします。だからというわけでもないのですが、先週の記事にいまさら目が留まったりしました。

ライトをつけず自転車に乗っているひとを見かけたので警官が注意する、そこまではいいんですけど、さてはガイコクジンだな/在留カードを見せてください/何、持っていない? →逮捕だ。
までは百万歩ゆずって納得するとしましょうよ。
それが新聞記事になるんですか。なるんですね。つまりこれ、在留カード常時携帯しろよキャンペーン広報? 根底にあるのは遵法精神などではなく、ゼノフォビアだよっていう2ヵ月前の話を蒸し返していい?

そもそも身分証明書の常時携帯を義務付けるのは法制上やむをえないと思うんですけど、その適用にあたっては柔軟であるべし、なぜなら住民の安全を守ることが警察官の使命であって、摘発を目的とすべきではないから。
……そこから? そこから話をしないとダメなもの?
いやあ、個人的にこの件、相当腹が立ったんですよ。

■しつこいようですけど

君たちのいう「人権」は在留資格によって分別されるものなのかね。
「誰ひとり取り残さない」と言ったな、あれは嘘だ。在留資格次第だから。
……って大きな声で言えばいいじゃないですか。

■って腹を立てはじめると人生幸朗師匠(1907-1982)みたいになっちゃう。っていくらなんでも比喩が古すぎますが。責任者出てこい!

こうした技能実習制度や入管の人権意識とか、そういう話もさることながら

この家庭ごみを海岸に捨てちゃったニュース、「廃棄物処理法違反容疑で逮捕」って書いてあるんですけど、技能実習生を雇用するに際し生活指導員を適切に配する義務を怠った日本の会社こそが責任を問われるべきやつですよ。そこ、どうなってるんですか。

■そういえば責任の分岐問題がオカシミを生んでいる事案

不法入国って言いかけて「あ」ってなってる図。

このニュース、ちょっと好きよ。

■日経が社説で技能実習はやめて特定技能で行け。って書いたのは7月26日でしたが、その流れもあってか最近そっち方面の記事が少しずつ増えています

とはいうものの

人手不足対策として19年に導入された「特定技能」も、建設や造船の分野で熟練した技能を持つ外国人に家族の帯同を認めている

って例として、次のような記事中で特定技能を引くのは強引だろ(実例あればニュースになっているはずで、見た記憶ない)。

■今週のウィシュマさん報道

力作だったのはこちら。

大前提として、在留資格を失った人間は、人権まで奪われていいわけではない。

うん、賛同しかない。

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