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週刊外国人就労関連ニュースまとめ(19.11.10-11.16)
ポケモンGO以外でポケモンのことを知らない私、自分の近くにいるポケモンを表示するニアバイ機能で「つかまえたことがないポケモン」は影として表示されるのですが、なんだヤナップだろこれ、またバグってんのかいいかげんにしろナイアンティック。って思っていたら危うく地域限定ポケモンのバオップを取り逃がすところだったぜ。の図ですおはようございます。
■あまり指摘されていないと思うことですが
たとえばですね、下のような「入管」の記事は
霞が関の話をしてるんだな、って認識しやすいと思うんですよ。でも、今週けっこう話題になった次の記事における「入管」が何を指しているのか。
入管disはまあいいとして、その「入管」は法務省出入国管理部(=霞ヶ関)? 東京出入国在留管理局(=港区港南)? それとも東日本入国管理センター(=牛久)? って確認する習慣を持たないとダメな気がしてきてるの。 / “女性の着替えやトイレを監視―入管が組織的セクハラ、森…” https://t.co/ZfQMK7ygMF
— 鈴岸ゆういち(編集者) (@kissenger800) November 11, 2019
うん、肝心のツイートで「霞ヶ関」って書いちゃってるツメの甘さよ(残念)(なお東京都千代田区は霞が関で、埼玉県川越市が霞ケ関なんですね、いまあらためて調べた)
ただ、組織的セクハラって書かれているのは牛久の話だと思うんですけど、読者がイメージするのに港区港南が含まれてしまう危険性はおそらくあって、いや、含まれたら何やねん。と聞かれると……え、正確なところを伝えたうえでサゲるなりアゲるなりしないと駄目じゃない? って思うのでした。
■特定技能関連ではアゲる記事よりサゲ方向の記事が多いわけですが、そのアゲ/サゲのペアの典型とも呼べる記事が今週は日経と朝日から出ており
今になって「(技能実習制度との比較で)特定技能だと自国に誘導できる権益が無い」ことに気付いたから先方が合格者の渡日を渋っている。ってつい先日現場で聞いてきたんですけどそれは / “「特定技能」東南アジアで受験熱 合格者、年内1000人超 :日本経済新聞” https://t.co/v7Lwo4xp2a
— 鈴岸ゆういち(編集者) (@kissenger800) November 12, 2019
“制度設計が突貫工事で進み、周知や試験の準備が追いついていない”って話、会計年度が終わる来年3月末までに見た目の数は急増、それが日本の役所なので。という話でもあって、お手軽に「あーあー」って声が出る / “特定技能外国人、政府見込みのまだ2% 準備不足を露呈:…” https://t.co/MRBSO58lVE
— 鈴岸ゆういち(編集者) (@kissenger800) November 13, 2019
いや、メディアが持ち上げようとするとクサすし、disる気の記事にはそうでもなくて、って言うな俺。ってあらためて自分のツイートを並べていて思いました。わかりやすい。ちなみにちょっと話はそれますが
この「取得の在留外国人は○人」みたいな見出しの○に入る数字がてんでばらばらな記事をわれわれが目にしていることに皆さんはお気づきですか。
10/1 NHK「300人」
10/3 日経「400人」
10/29 毎日「616人」
11/14 朝日「895人」(この項ふたつめの記事に数字が出ています)
こう並べると、遅々として進まず(なにしろ目標の数字は4.7万人なので)ではあっても、まあ増え続けてはいることが分かります。だからいきなりNHKに「219人」って言われて、ん? ってなったという、それだけの話をくどくどしてみました。
■留学生が受験mustな試験は2種類あって、日本語能力を証明するための試験と、もうひとつがその名も「日本留学試験」というものなのですが
これけっこうなスキャンダルだろ、と思うのは私の本業が試験を主催する事業社だからなのかもしれませんけど、えー、でももうちょっと説明責任は果たすべきではないのかJASSO。
JASSO調達情報に曰く前年は東日本がマーケッティングクリエイティブ(株)へ9571万円で、西日本は(株)マーケティングプロジェクト5697万円でそれぞれ委託。今年は東は同じ会社に9561万円、西は記載なし。ってところまで調べた / “日本留学試験、1600人以上受験できず 問…” https://t.co/M1uCuU6wK5
— 鈴岸ゆういち(編集者) (@kissenger800) November 14, 2019
“2469人が受験予定だった。問題冊子が大幅に足りないことに、担当者が当日気づき...中止を決めた。大阪会場に必要な冊子数の計算を間違え、印刷業者に発注したことが原因という。機構は...原因については「実施運営上のトラブル」としか説明せず、記者発表もしなかった” んー
— 鈴岸ゆういち(編集者) (@kissenger800) November 14, 2019
試験の運営を委託する先が例年、東日本と西日本で各1社あって、それが最新版においては西日本のみ空白なのが気になる……って気にしてるの俺だけ?
■そのうち有料会員のみ閲覧可になると思う記事からオススメふたつ
いわゆる業界紙の後者は文字通り特定技能という新しい資格で外国人を雇用するひとに向けた文章なのですが、個人的に注目したかったのは以下の一節です。
特定技能外国人に安全衛生教育を実施する際には母国語を使い、視聴覚教材を活用するなど内容を確実に理解できる方法をとることや、危険または有害な業務に従事させる可能性がある場合には、健康上のリスクとその予防策を説明し、理解・納得を得なければならない
これ、技能実習制度においては
・安全衛生教育は「日本語でおこなっていい」とされていたこと
・危険をともなう「かもしれない」業務においても、説明は義務としても「理解・納得を得る」必要は明示されていなかったこと
からの転換というわけで、つまりちょっとずつでもマシな方に世の中は変わっていくのでは、という理解をしているのです。
■たぶんいつまでも無料で読めると思う記事からオススメふたつ
ご案内の通り韓国の受入制度が必ずしも万能なわけではないのですが、それこそ本邦の特定技能制度の活用が伸び悩み、という話とはセットで「それなたら韓国に行きたいです」の声が聞こえてくるのも事実でしてね / “ベトナムで韓国語学習者が急増、趣味から実用へ学習傾向も…” https://t.co/sC7BA5ZG1J
— 鈴岸ゆういち(編集者) (@kissenger800) November 11, 2019
賛否あるだろうけど、議論する価値はあると個人的には思うんだよな“世界の若者が日本の地方を新たなフロンティアとしてとらえ、日本人とともに発展させる第二のフロンティアビジョンが必要ではないか” / “これからの地域社会を守るために「外国人青年地方活躍制度」構想を …” https://t.co/RjQRy2IjD6
— 鈴岸ゆういち(編集者) (@kissenger800) November 16, 2019