没義道/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.9.3-23.9.9)
今週はいわゆる社会面(って死語、いかにも「紙媒体としての新聞」ボキャブラリーですね)で話題だった倒産企業
関連して掘り返された履歴が当欄マターでした。
■没義道(もぎどう)人の道にはずれていること。
ということばが思い浮かんだのは、次のニュースも同じで
これ、「フィリピン国籍の被告」がヒドい。って読めるじゃないですか。もちろんそれはそうなんですけど
業界全体の話であって、たまたま槍玉にあがったのが外国籍。って文脈をおさえないと意味がないんですよ。
■それでいうとね、気になったんですけどね
怪しいと思った、警察に通報した。
自然な流れですけど、この警察プロパガンダ臭の底には間違いなく、ゼノフォビアをアテにするところがあるよね。
それは関東大震災で我々が起こした虐殺に通じる道だ。という自覚は報道側に、ありますか。
「間違っていたら誤ればいい」って市井のひとの述懐。そこまではまあ良い。問題は、わざわざ見出しに持ってきて読む側の暗い欲望を刺激する行為です。
それはね、ぜんぜん軽い問題じゃないんだよ。
■富士山の弾丸登山が新種のゼノフォビアの種を孕んでいることを知らされた2023年夏でもありましたが、さすがに英国紙ガーディアンの記事もオーバーツーリズムへの言及止まりで、つまりものすごくざっくりいうと「闇が深い」案件なんですよね「愛国心を名乗る、異形の者への忌避感」。
■今週のその他ニュース
■サムネイルは『風立ちぬ』(2013)で描かれた100年前のわれわれ。
from IMDb
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?