記事見出しにつられて律義に踊らなくてもいいのよ/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.7.23-23.7.29)
ここ数週間ネットを沸かせるようなトピックが少なかった外国人労働者界隈でしたが今週はイカニモな見出しに多くの釣果が確認されていました。
パッと見は日本の相対的な地盤沈下、と読める見出しですが、違うんですって。
・EPA(経済連携協定)という仕組みで来日する人数が減っている
・技能実習、特定技能より古いスキームで
・来日要件はほかの在留資格に比べ厳しく、来日後の延長要件も厳しい
・つまり申込数が減っているのは今に始まったことではなく、自然
個人的には残念なバズらせ方としか言えないものでした。
あとさ、日曜~土曜スパンで1週間をまとめているので日曜朝にこういう面白ネタをぶっこんでくるの、やめてほしいんですよね。
■もうひとつの話題
これ半年前に「だいたい定期的に出てくる話題なので正直これといった感想も持ちようがないのですが」って書いていたやつですが
人権とは何か。という理解から分断されている社会が可視化されて、なかなか気分の悪い話題ではあります。
何にムカムカするって通訳のせいだとか言い逃れようとしたこと、音声が出てきて観念したから謝罪に至ったこと、あまりにも平均的な俺たちの姿を見るようなところです。邪悪な市長と邪悪な公務員が引き起こした特殊事例-と思えます? 私には、そうは思えないんですよね。
自分にもこういう邪悪な素質は眠っていて、いつそれが暴発するか分かったものではない。それを押しとどめることができるのは「人権とは何か」を理解しているか、知識なんだろう。そう思うのです。
■ほかにも大きなニュースがなぜか集中した週でした
■あとね、邪悪とまでは言わないけど。みたいなニュースも2本あって
これらは労働力が欲しい。って言わず「学生」の名前で確保しようとする伝統のダメしぐさで、特定技能という在留資格を創設した2019年、もうそういう小手先はやめよう。って結論が出たはずなんですよ。何なん、まだそういうことをやるん?
■今週のその他ニュース
■読み物系
■ロイター、よその国の話とは思えないぐらい「同じじゃん」ってなるので最近のお気に入りです