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come gather round people, wherever you roam/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.8.20-23.8.26)

渋めのニュースを見かけて時の流れを感じた、という話から。

技能実習が事前の研修や支度金的な負担と不可分なところ、比較的安易に日本へ向かうルートとして日本語学校への「留学」が機能していた時代がありまして、個人的な感覚だと2014~2016年あたりが全盛でした。(探せば根拠を裏付ける統計出るだろうけど省略!)
労働力が欲しい、と言えなかった日本政府に代わって週28時間上限という制限付とはいえ、アルバイト「留学生」という名目でサイドドアからひとが来ていた時代。
特定技能という労働力フロントドアが開かれた以上、わざわざ本当に語学を学ぶため来日する奇特なひとは激減しているわけで……みたいなことがニュースに述べられているわけではないのですが、たしかに時代は変わったな。という感慨が。

■渋めの記事もう1本

良いなあ、と思ったエピソードが複数ありましたが、ふたつだけ引きます。

実は、授業を始めるとき、子どもの一定数は「外国の人は嫌い」「コミュニケーションをとるのは怖い」と消極姿勢だという。
それでもオンラインの動画などで、同年代の外国の子どもたちが英語で自分たちとコミュニケーションをとろうとする様子を見ると、関心が高まるという。一生懸命ひらがなで書かれた手紙が送られてくると、「相手の言葉で書いてみよう」と声があがりだし、自主的に「台湾の言葉は、中国の中国語とは違うようだ」と調べてくる。
「交流後は、外国人について『嫌い』『怖い』と言う子たちの割合が明らかに減るんです。外国語学習をそうした意識の変化につなげていければ」

大阪府守口市、公立小の話

小学6年生の修学旅行の一環で訪れた日光東照宮で、自分たちが授業で調べた内容をほかの観光客に伝えるという取り組みをおこなった際、AI翻訳の機械も使って海外からの旅行客も説明相手の対象にした。
(中略)
修学旅行後、子どもたちに「AI翻訳があれば外国語を学ぶ必要はないか」とたずねたところ、「必要だ」という声が圧倒的だったという。
「AI翻訳だと、どうしても間ができてしまってスムーズな会話にならなかったり、正しく翻訳されなくて会話が成立しなかったりするから」「自分の言葉で伝えることで相手に伝わることがあったり、相手のことも、自分で理解することで感情がわかったりするから」などが、その理由だった。

神奈川県の公立小

■今週のその他ニュース

最後のニュースは額面上、海外ニュースなんですけど、まあ日本も組み込まれている世界の話ですよね。

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