文化は渡来するものだった国で暮らしながら/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.7.16-23.7.22)
相変わらず暑いから、でもないでしょうが(そらそやろ)大々的に世間の注目を集めるような大ニュースはなく、個人的に目を惹いたのは1ヵ月前のこの件。
後追いした独自報道が出たのですが
掲載タイミングが早すぎて不起訴確定前っていうね。
本件、初報当時にもまあまあ気になったので当欄でも言及したのですが、詳報を読んでも逮捕された男性の在留資格に対する明示がなく
って技術・人文・国際ビザならそう書くであろうところを変にぼかした書きぶりで、結論「高度専門職1号ロ」いわゆる高度人材としての雇用と思われるんです。
ということはね、119番知らなかった件を含め、雇用主側が責任を果たしていないってことなんですよ。
ってあたりまえの感想を書くためにエラく文字数つかっちまった。
■そういえば枕崎の監理団体の不祥事案件
これも叩けば出るホコリが止まない状況ですが、なにしろ西日本新聞のスクープが会員限定記事だったのが災いして(=断言)、事の重大さを思えば広まりきっていないんですよね。
ちなみに監理団体は「人権侵害ではない」などと主張しているはずなので、本件もきっちり最後まで報道されることを期待しています。
■今週のその他ニュース(多い)
■最後に別枠
フランスの暴動を指して「移民=悪」って言うひと、少なくないと思うんですが、本邦における在日コリアン社会の変容は、時間や軋轢もありつつ、世界的に見てもソフトランディングと呼べる部類では、と思うのです。
■サムネイルは『もののけ姫』(1997)に登場する、とある人物ですが彼ら特殊な技術を有する集団(=師匠連)、ふつうに考えると渡来人の末裔ですよね。
つまりね、ずーっと共生してきている国なのに、たとえば上記のような見出しがゼノフォビア界隈に早速響くの、なんなんすか。