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外免切替を枕にヘイトを煽ろうとする風潮/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(25.1.26-25.2.1)
だいたい2024年10月からゼノフォビア文脈で言われるようになった話題に、外国人が日本の運転免許に切り替えるとき、住所欄をホテルで申請しても良いらしい。けしからん。というやつがあります。
今週もまたぞろ同工異曲のテキストが、と目を通していたらちょっとだけ真っ当な書きぶりだったので取り上げておきたく。
ちょうど神奈川県在住のインドネシア人の切り替えを手伝っているところなんですけどね、まず運転免許センターで書類提出が必要で、その予約の電話が基本つながらず、直接足を運ぶことになるんですよ。
朝10時で締め切られてその日の夕方4時にようやく書類提出日の予約が出来る、つまり予約の予約にまる1日かかって、3ヵ月後に書類審査のためにまた出向く。
書類OKなら適性検査、筆記試験、技能試験。と進むので、ヘイト煽り記事が示唆するような「観光で来日したついでに日本の免許に切り換え」みたいなプロセス、そもそも無理では。と神奈川県のスピード感を体験して思ったんです。
○○県は数日で全行程が完了するが? みたいに具体的な話はこの手の主張で見ることなく、まあまあざっくりじゃないですか。
たびたびニュースになるような事故や事件が多く報道されているクルド人(トルコ国籍)の場合も、観光ビザ(3か月有効)で日本に来て3か月以内に外免切替を行えば日本での運転が可能になるのです
実際に外国人による事故、例えばレンタカーでの事故件数は非常に今増えている。事故を起こしたときの対応やマナー、そういったものが国によってはかなり違うので、そこまでちゃんと「外免切替」という簡単な試験の中で見極められるのかなとは思いますね
なるほど、同一人物が火元か。とこの手の話題の発端になったと思われる上掲サイトを貼るなか、気付きました。
「書類申請時の現住所をホテルで書いてもOK」という点、たしかにその制約が緩いのはどうかと思いますが、そこから一足飛びのゼノフォビアは、尻馬に乗るメディア・うれしそうに踊る消費者とあわせ、記録に値すると思うので、この件、継続して見ていたいと思います。
■昨年末、移住連が抗議していた話が1ヵ月遅れで日経に載っていました
法相の言い分をそのまま掲載するメディアが触れない、たとえば難民申請に対するネガティブな影響とか、アンチ入管側の声を拾っていなければ気が付かなかったので、大本営発表の取り次ぎ媒体しかないのか、という残念さが。
■謝って済むなら警察は要らん案件
29日には、市教委の幹部らが、女児と母親らに「学びを止めて申し訳なかった」と謝罪。女児の希望に応じて補習授業を行う意向を示した。
親族によると、女児は除籍中にあった修学旅行に参加できなかったことなどを悲しんでいたという。「5カ月弱も学校に行けなかったことは勉強の遅れだけでなく、子どもの心に深刻な傷も残した。除籍という重要な決定をする前に、なぜ、もっと慎重に確認できなかったのか」と語った
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■毛色のちがう2題
■日本で報道されないことを含め、タイで話題になっているらしい技能実習生の死亡について