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ネットde真実民育成事業としての報道/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.12.1-24.12.7)
先週も書いたし飽きてるんですけど、放置しておくと育っちゃうやつなので草の根活動的に採り上げざるをえない、某紙「今週のクルドヘイト」案件。
だが奴らのPV稼ぎに協力したくはないので、言及されていた埼玉県議会本会議一般質問を紹介しておきたく。
6 「安心して安全に生活できるための緊急要望」への対応について(警察本部長)
(1)外国人犯罪の状況について
(2)緊急要望による警察の対応と結果について
(3)警察官の増員について
あくまで議員の質問予告の見出しですが、実は令和5年6月の定例会議事録に同一議員の質疑は掲載されており、どういう予断がそこにあって、こうした質問をしたのか、推して知ることは出来ます。原文確認はリンクからどうぞ。
在住外国人のルール違反となる犯罪と言葉の壁について伺います。現在、川口市内の一部の地域で大きな問題となっている事案があります。(略)一部の外国人の方がごみの出し方、コンビニエンスストアの入口前でたむろする等のルール違反や、二〇二一年にはクルド人少年がトラックひき逃げ事件を起こすほか、少年たちが深夜に爆音で改造車を乗り回すなど様々な問題が顕在化しております。
(略)国籍別の犯罪認知件数を調査すると、国籍別ではもちろん把握できますが、人種ごとには把握できません。クルドの方は川口市や蕨市に集中し、推定で約二千人いるといわれております。その中には、入管施設の収容を一時的に解かれた仮放免の方や難民認定をされず不法滞在の方が多く、犯罪件数にはカウントされておりません。今回、入管難民法の改正で難民申請認定が二回却下されると強制送還が可能になるなどの対策は取られていますが、警察としても事件を起こさない限り、この仮放免状態では逮捕はできないという一方での問題もあります。このような現状をどのように考えるのか、御答弁をよろしくお願い申し上げます。
この質問をもってヘイトだ! とはならないわけですけれど、明確にヘイトを煽ろうとする意志が感じられる媒体の、その十八番の記事で「うちらの主観ではなく議員も問題視してるよ」って材料に取り込まれてしまって、議員本人の意思、奈辺にありや。みたいな顔にはなる。
以上、産経(あ)リンク無しでそれなりの私見を述べるチャレンジ終了。
■報道スタンスが微妙というか、どっちかというとそっちだろ。ってなった書きぶり
こんなもん直球の差別案件ですよ。それを「まあどっちもどっち」風に舵を切りながら最終的に傍観者として〆るしぐさ、そういうスタイルがネットde真実勢を育成しつつあるんです。
■もうひとつ、ナチュラルなPV稼ぎの種として「日本が好きです外国人」を取り上げる有象無象(失礼)が珍しい在留資格に言及していたのでメモ
このイタリア人の「未来創造人材ビザ」、経団連が主唱して岸田内閣が始めた「高度人材にもっと日本に来てもらいたい」コンセプトの特定活動で、日本で会社をつくれば医療費タダ乗りできるけしからん。というネットde真実民が駆け寄ってくるフィールドにまあまあ隣接してるのね。
試しに当該ビザ申請者がアジア出身だったら。って想像してみたまえ。ヘイターたちがわらわら寄って来る図、そんなに荒唐無稽でもないでしょう?
無自覚なアングロサクソン・コンプレックスは、無自覚なモンゴロイド・ネグロイド・ヘイトと同類項です。
■今週のその他ニュース
隣国大揺れの余波もありつつ、今週はこんな感じでしたかね。