週刊外国人就労関連ニュースまとめ(20.3.8-20.3.14)
9年前の3月11日を経験しているから今回の〇〇不足騒ぎ、既視感ある。というようなツイートを見かけた気がするのですが、たしかに「これが初めてのことじゃねえし」認識が俺たちに落ち着きを取り戻させることってあるよね。となぜかタメ口で始まる今週……。
■今週目立ったのはこういう系のニュース
気付くの遅いっすな。ぐらいが個人的な感想ではあるのですが、一方では
記事にいわく、“会社は「取材は断る」、監督機関の外国人技能実習機構は「個別案件には言及できない」としている”。
来てほしいんか来てほしくないんか、どっちやねん。と言わざるをえません(=関西弁ネイティブだから)。
■文化審議会国語分科会『日本語教師の資格の在り方について(報告)』が公開されています
元PDFはここ。日本語の検定試験事業社ではあっても日本語教育にはノータッチな立場なので、感想が的外れかもしれないのですが
・資格試験は当面ペーパー実施
・経過措置の最後に「その他これらの者と同等以上の能力があると認められる者」って書くことで、運用でなんとでもなる感が
・海外での試験実施有無が気になるところですが、そのあたりはざっくり「試験の内容のほか、試験の方法について今後検討する必要がある」とまとめられていて、何も決まっていないようです?
■その他、聞いたことがあるようなないようなニュースたち
わざわざ注釈を加えるほどのことかどうか分かりませんが、商業媒体に掲載される記事は想定読者が求める文脈で書かれる。が世の習いなわけで、最後の1本なんか典型だよなー。って思うと同時に、じゃあ2本目はどういう人向けなんですかね、1本目だってフラットに事実だけを伝えている「ふう」だけど、アンケートをしました、ってだけで、その対象とか手法とかが開示されていない以上、額面通りに受け取っていいのかどうか。
■毛色の違ったニュースでも。
Q.特定技能実習生の派遣はどうか。
A. 日本との協定がないので、キルギスで試験を受けられない。試験は日本で受けることになるが、そのためには中長期ビザが必要となり、ハードルが高い。また、転職が自由という条件なので、ブローカーが暗躍する余地がある。学院としての課題は、卒業後の高度人材としての就職支援だ。
ええと、観光ビザなどの短期資格で入国できるようになるので、情報ちょっと古いんですけど「ブローカーが暗躍する余地」ってことばのセンス、個人的には嫌いじゃないです。
私も前職のメーカーで2年ほど、首都のダッカに駐在しました。
印象的だったのは、周りの言語能力の高さ。(中略)言語に加えて、日系企業の人々の間では「気質は日本人に似て勤勉でまじめ」と高く評価されていました。
バングラデシュの日本語学習者と接していると、初学者でもガンガン話しかけてくるので(日本人が珍しいんで。と現地で複数のひとに言われたことがありますけど、それ理由として成立してる?)文法など、机の上の勉強ではなくコミュニケーション能力で壁を乗り越えてこようとするたくましさ、これがお国柄か。と思ったことがある私、上の記事で「言語能力の高さ」云々とあるその内容が英語の話でなーんだ。ってなりました。
南アジアの国からも就労希望者を募る情勢は今後ますます過熱すると思われ……それにつけてもCOVID-19禍の鎮静を、まずは希望したいところであります。