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「脅迫年賀状」という概念/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.1.1-23.1.7)
新年最初ぐらいは良いニュースから始めたいものです。
2020年1月、ふれあい館宛に「在日韓国朝鮮人をこの世から抹殺しよう」などと書かれた年賀ハガキが届き、その月末には、川崎市の事務所に「ふれあい館を爆破する、在日韓国人をこの世から抹殺しよう」などと書かれたハガキが送られてきた(中略)事件が明るみになった後、館長の崔江以子さんは、利用者の小学生から「私たち殺されてしまうの?」と不安げに問われた声が忘れられずにいるという。
――「日本には人種差別がない」という人がいます。
大きな誤解です。環大西洋で特徴的な皮膚の色による差別だけではなく、東アジアでの人種差別は、『血』や出自をめぐる社会言説を中心に構成されるのが特徴的です。在日コリアンや被差別部落、アイヌへの差別、くわえていわゆる外国人労働者らに対する差別なども問題です。その意味では、これらの少数派集団も『人種化』され、差別を受けてきたといえます
新たな知や文化を包み込む行為と風土が発展の礎となるのは今も昔も変わらない。移民を受け入れる政策を整えた国ほど豊かさを示す1人当たり国内総生産(GDP)は高くなる。内なるフェアネス(公正さ)を高め、国を開くのは決して他人のためでない。
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■一方で、ニュースそのものではなく、それを読んで出てくる感情がお正月気分から遠いやつも目に入って……もちろんそんなコメントを転記する義務はないので紹介しませんけど。
国籍が(ひとが生きることなんかより)重大だ! って教育、いったい人生のどの時期に、どうやって培われるものなんでしょう。
「外国人だから」って脳味噌の中でつながるようなひとたちが、「同じ社会の構成員だし」って配線に変わることってあるんですかね。あってほしいけどね。
「アメリカに行って、言いたいことが言えないってこんなにもつらいことなんだ、自分の言っていることの本当の意味が伝わるのってこんなに大変なんだって実感しましたね。日本でプレーする外国人選手の苦労がすごくよく分かるようになった(笑)」
例えば、2死満塁で二塁ゴロに倒れた場合、日本では言い訳せずに凡打という結果をわびるのが美徳とされるが、米国ではどうしてミスが起きたのかを説明する責任が求められる。こうした違いに自身も戸惑った経験があるだけに、日本球界復帰後、福留氏は外国人選手の様子には気を配ったようだ。
「外国人選手が困った様子の時は『どうした』って話を聞いて、通訳にも『この選手はこう思っているんだから、チームにはもう少し細かいニュアンスも伝えないと彼が誤解されかねないよ』という話をしたこともありますよ。正直、アメリカに行く前は『日本に来たら日本語を話せよ』って思ったこともあったけど、自分がアメリカで通訳を使うようになって、外国人選手の大変さが身にしみて分かった(笑)。その気持ちが分かるようになっただけでも、アメリカに行って良かったと思いますよ」
■今週も悲喜こもごも、「悲」多め
年末に紹介できなかった記事も、ひとつだけ紹介しておきます。
■ちょっとだけ解説が必要な記事1
これ、3カ月前に同様の事象が現地でニュースになったとき
ベトナム語の媒体でも「ベトナム人の恥」と言われており、あきらかにベトナム社会のステージが変わっていることが知れます。コロナ以降行けてないけど、次にベトナムに行くとき、日本人であるというだけで肩身の狭い思いをすることになるのでは。そんな予感。
と書いたのですが(現地記事が下記)、いつまでも自分の脳内をアップデートできないひとにはなりたくないよねえ。
■ちょっとだけ解説が必要な記事2
何度も申し上げますが、USにとって日本の技能実習制度も「人権侵害を組織的におこなっている」事例なことをご認識いただいていますか。大丈夫ですか。
その意味、日経の編集委員名義で出された上記の主張は良い。
■ちょっとの解説で済まないやつ
これ背景にテキサス州知事みたいな流れがあること、そしてその潮流はもちろん世界で目視可能になっていることを踏まえてとらえるべきで(ファシズムはちゃんとファシズムと呼ぶべき、という下の記事、そうだよなあ。って感想でした)
……って考えていくと、本邦もけっこう土俵際に近いところまで来てるな。あらためて思うんですよね。新年早々、そんな結論で恐れ入ります。