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ふつうに移民社会/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.2.11-24.2.17)

世間を揺るがすようなニュースはなく、海外から日本へ出稼ぎに来る人たちが物語の主人公な話はあちこちで見ることが出来て、それって日本がしみじみ移民の国になった証拠では。というような1週間でした。たとえば? こんな感じ。

漁の再開にインドネシアの弟子が不可欠だ。

縫製工場の再開はインドネシア人従業員なしではありえない。

旧正月を祝うのは中国人だけでなくベトナム人もいっしょ。

介護の現場にインドネシア人がいない姿なんてもう想像もできない。

造船もインドネシア人、中国人がいてようやく成立。

いやもうね、鹿児島から北海道の「社会面」で、海外から来て、働いているひとたちのストーリーを目にしない日、ないですよね。日本社会全体の何人かにひとりが日本生まれではない住民で構成されているんだから当然のことですわね。
いまだ移民国家であることを認めようとしない政府のスタンスなんかこの際どうでもよく、多国籍・共生の現実を淡々と受け入れて生きていく。
それがいつの時代も共通の「国民」しぐさ、ってものでしょう。

■とかなんとか考えてくると、こんなダサい話はちょっと類を見ない。と、最初に報道された2021年7月からずっと言ってる話題のアップデートがありました。

とっくに読めなくなってる最初の報道は、いんたーねっつのアーカイブからどうぞ。

この件、共同通信の配信を掲載したのが日刊スポーツだけだったんですよ(=毎回言ってる)。その後も散発的には記事になるものの、この件を採り上げる媒体には偏りがありまして。東京新聞、ハフポ、ハフポ、朝日新聞、東京新聞。

毎日新聞が言及したのは久しぶりで、なるほどレイシャル・プロファイリングって文脈でならこの話にもニュースバリューが出るんですか。
嘘だろ、こんなべらぼうな話題、もっと社会的にゴウゴウ燃えるべきです。だって「3歳児を」警官が複数で取り囲んで脅した、ってあんた、そんな(絶句)。

■「独自」と称した記事がたまたま日本と韓国で似ていて面白かった

■今週はいつも「その他ニュース」と括るやつから紹介したので、あと残ってるなかではこれぐらいですか。

Bさんはビザが切れる直前に難民申請の仕組みを知り、手続きのため入管に向かった。不慣れな書類に書ける限りのことを書いても、窓口では日本語で「ここダメ、これダメ」と言われるばかりだった。何にどう不備があるのか、丁寧な説明もなされないまま、「ダメ」が繰り返される。Bさんが最初に覚えた日本語が「ダメ」だったのもそのためだ

国籍関係なく、理由なく駄目出しされるのイヤじゃん?

外国産が排除され、自国ドイツ産の商品だけがまばらに置かれたスーパーで途方に暮れる買い物客―。移民排斥を掲げて支持を拡大する右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」への抗議行動が広がるドイツで、大手スーパーが多様性の大切さを訴えるために制作した動画が話題を呼んでいる。

これ日本版つくったほうがいいよね。技能実習、特定技能、留学などの在留資格で日本社会に貢献している「ガイコクジン」がいなくなったら、本当にコンビニもスーパーも何も残らないですよ。

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