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民主主義が壊された後に来るもの/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(22.8.21-22.8.27)

1年半が経ってわれわれの関心もずいぶん薄れた、ミャンマー軍クーデター。

出入国管理法違反で拘束したと発表した。入管当局の許可なく、居住が認められた住所と異なる場所で暮らしたためと説明している

これだけでは何のことだかわかりませんが

要するにこの逮捕は「人質外交」で、英国がミャンマー軍事政権に対しておこなうと表明した経済制裁とセットで見るべき。
強権発動が可能な政権がいかに民主主義と程遠いか。その実例がまたひとつ増えたわけですが、入管法違反ってキーワードに思うのは、「外国人を生かすも殺すも俺たち次第」って認識をアタマの悪い奴らに握らせたらいけない。ってことですかね。

■連想は当然、日本の入管という組織に及ぶわけですが。

このニュース、在留期間延長許可が下りたからいいじゃん。ではなく脅しに使うよねえ事例として記憶されるべきだと思うのです。

同上。難民認定したんだから良いことじゃん。ではない。

あたりまえの決断をあたりまえに下すのに何故そこまで時間がかかるのか、たとえば今回の判断に至る前後では状況にこういう変化があった、だから遅くなりましたが認定に至り-って論理的に説明してみやがれください。
それが出来ないのなら、要はブラックボックスで何かが決まる、某国軍事政権とどこが違うんですか。

この話だってもうずっと言われていることですよ。誰が何を考えて理不尽がまかり通っているのでしょう。

■「だって外国人は悪い奴が多い」?

いや、犯罪には粛々と対応する。って話でしかないと思うんですよ。
蔑視と差別が渾然一体となりすぎ。そう思いません?

最後のニュースに対する世間の反応を見ていると、いまだに特定技能と技能実習の区別がついていないひとのほうが多数派なんだな、と分かり、それは政府が本腰を入れて説明したことがないから。

まる3年、本欄を毎週更新していると、そうはいってもゆっくりと変わりつつある社会を実感するので絶望はしないんですが。

■今週のその他ニュース

朝日新聞も日経新聞ではなく毎日新聞側、つまり「会員登録すれば何本か記事を読めますよ」から「カネを払わなければ客じゃねえ」路線になって残念。って感想のほうが記事本文より先に来ますが。

中国人が起業すると優遇される、とかなんとか変なボヤが起きていた東京都の話がありましたけど、どうですかこちらは燃えますか。

これ、カンボジアというより中国への反感や怖れが原点にあるニュース報道だと思ったのですが、日本が被害者の立場になる可能性は? だけじゃなくて、日本が別件で加害者になっている可能性も自問するのが健全では。

■ちなみに法を司る機関のトップの今週

・旧統一教会問題関係省庁連絡会議に関する質疑について
・葉梨大臣と旧統一教会の関係に関する質疑について

その上で申し上げますと、平成20年頃ですが、旧統一教会系の雑誌、そのことを私自身は全然知らなかったのですが、「ダイジェスト版世界日報 月刊ビューポイント」という雑誌があるらしく(中略)これは非常に、信教の自由という問題だけではなく、報道の自由にも関わるものです。つまり、一応メディアなわけです

太字は引用者

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