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ジョージ・クルーニー監督主演ネトフリ作『ミッドナイト・スカイ』(2020)を見て「思てたんと違う」って言う悲劇を防ぎ隊の者です

なんだ評判悪いな!
が見終わって各所レビューをざっと巡回した感想で、それはキミたちが『ゼロ・グラビティ』(2013)、『ソラリス』(2002)的なものを想定してたからだろ、こんなもん『ファミリー・ツリー』(2011)または『マイレージ、マイライフ』(2009)つまりファミリーもの系譜に連なるやつじゃないですか。途中で気付け、と言いたい。

近しい人との距離が物理で縮められないもどかしさとか、もしかしたらあの時ああしていれば、ってありえたかもしれない世界への憧憬と寂寥感とか、それでも人は現実を肯定することでしか進めないという諦念、そういう小さい半径で起きる話が描かれた作品で、そこが2020~2021年っぽいと思うのです。
たとえば三十一文字で世界をつくる短歌という芸術表現に対して、説明が足りない。って方向から作品を責めるのはお門違いでしょう。「作者による解説文がないのでこの歌の意味が分かりませんでした」みたいなレビューが特にUSメディアには多く、あーもー。ってなりました。
(cf. ヒンディー語映画『ソニ』(2018)を見て某映画レビューサイトには書かなかったこと)

とりあえず『渚にて』(1959)見たくなるよねー(グレゴリー・ペックの孫が出てるって知ってた?)あと、ニール・ダイアモンドのあの曲の使い方は何。映画のお約束としての機能は分かるけど(2012年にジョージ・クルーニーがニール・ダイアモンドに無理やり歌わされ、って記事はあった)……みたいな話で盛り上がりたいです。
※最後の件、ピンポイントでそこを尋ねるインタビュー発見。「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」も考えたけど、とか言っていて、それよりはこの選択が結果オーライだと思いましたね。

image from IMDb


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