小声で大それたことを言う法務省/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.8.25-24.8.31)
概算要求が出てくる季節、法務省が何か言っているようなのですが
みんなマイナンバーカードのことが嫌いだから(キメツケ)この見出しになるのも仕方ないですが、元ネタにはもっとエラいことが書かれており
これ、本当にこの路線で進むんですか。外務省、厚労省、法務省の綱引きで生じている無駄はたしかに一元化されるべきですが、よりによって入管庁がそこを担うのは最も無い選択肢、と過去5年にわたり毎週のように彼らの人権意識の欠落を指摘せざるをえないニュースを紹介してきた当欄筆者として、思います。
せめて入管庁が戦前の特高警察のような、誰からも指図されない超法規的機関であることをやめ、第三者に監督される仕組みとセットなら分かるけど、そんなつもりは絶対ないじゃないですか。
論外っす、論外。
■もう一丁、日経の政府広報記事から
国際戦略推進本部なる仰々しい組織を立ち上げて言うにしては及び腰だな、という感想で、だって相変わらず介護領域での海外人材の呼び寄せには熱心なのに、医療においてはせいぜい「20名規模の実証実験はじめるよ」って……それだけ?
いま、介護という在留資格につながる特定技能で来日している、たとえばインドネシアのひとたち。現地の看護師資格を持っているひとも相当数含まれているんですけど、全員が全員、介護福祉士になる「しかない」んですよ。来日して病院で看護補助者として勤務して、じゃあ日本で看護師になれるか、っていうと、そこに特別な迂回路は設けられておらず、日本人の高卒未経験者と同じ道しかないっていう、この状況をなんとかしたほうがよくないですか。医療あっての介護だと思うんだけどねえ。
■今週のクルドヘイト
■先週の京都国際(の続き)
■今週のその他ニュース
あと、Open Graph Protcolの設定がおかしいのかでリンク先表示がうまくないライフルのオウンドメディア、LIFULL HOME'S PRESSの
「外国人の入居お断り」の実態は? 門前払い、保証人…体験者が語る隠れたハードル
という記事もなかなかの力作でした。
■今週の最後は気になっている世界の流れ
これ、たとえばBBCの日本語訳記事がこれなんですけど
その元記事ってリンク貼られている英語版記事がもっとのっぴきならない状態であることを示していて
ゼノフォビアの過熱を思わずにはいられないのです。
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