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13年ぶり続編に思ったこと/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(22.12.11-22.12.17)

50代には13年前のほうが3年前より鮮明なので『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(2022)でいちばん興味深かったのは、1作目『アバター』(2009)鑑賞時はもっとずっと主人公たちの外見を気にしながら見てたなあ、という自分の反応の違いでした。
MCU(とくにガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々)のおかげで肌の色が青かろうがパッと見が猫っぽかろうがしっぽが生えていようが、まあそういう生き物がいてもいいよ。ぐらいに自分が変化している。
……地球に住む人類の差異なんて、そう考えると無に等しいですわ。ね?

■てなイントロダクションを踏まえて今週のニュース2題。もっと報道されていいのでは

特に後者は2年半前の下の事案の当事者ですからね。この見出しなら気付くまいと思ったか、そうはいかん。

■ところで人を人とも思わないムーブ、本邦入管界隈ではお馴染みですが、法務省管轄全体の問題では。みたいな感想不可避の事案が明るみに出ていまして

■むろん名古屋という地名で想起される件はあり

提出されるのは、ウィシュマさんが亡くなるまでの2週間の様子を記録した監視カメラ映像295時間分のうち、弁論前の証拠保全手続きで遺族側に開示された約5時間分の映像

出し渋るねえ。残りも出せって言われるに決まってるのにねえ。

■なお、人を人と思わないのは法務省だけの・名古屋だけの問題でないのは言うまでもないのですが、やっぱり彼らの言動がひときわ目を惹くのは事実

先日も私たち支援者が支援をして、アフリカ出身の男性が帰国することになりました。予定していた帰国フライトの日と、仮放免期間の最終日が同じ日だったのですが、航空会社の問題でフライトが翌日に延期になってしまいました。仮放免の期間を1日過ぎての帰国となるわけですが、『帰れ』といっていたはずの入管側が、『1日でも期間を過ぎるのなら、仮放免期間を更新しなければ帰国させない』と言ってきたのです。ルールに則らない人は絶対悪、自分たちの言うことを聞かない人は懲らしめる、というマインドなのだろうかと思ってしまいます

■そんな入管という組織にかかわらざるをえないのが「外国人」の不幸。っていつからそんなことになったんでしょう

■もちろん日本だけの話ではないわけですが

難民や移民に注がれる差別の視線は世界の問題。だからって日本で起きていることが免罪されるわけではないので。あたりまえだけど。

■この数週間、技能実習と特定技能の統合云々のニュースが紙面をにぎわせて、もはや既定路線かのように伝えられていますが

円安の加速で制度がどう変わろうがもう無理なんじゃ。みたいな悲観論も出る一方

けなげに「日本が良い」って言ってくれる向きの声を取り上げる記事も散見され、なんだかなー。って思っていたところお隣・韓国を出稼ぎ先としたときの数字を伝える記事が。

この平均332万円には本邦でいう高度人材も含まれているようなので、じゃあ。と厚労省の「令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況」を見てみますと

賃金(千円)は月額

技能実習生の賃金を年収ベースに換算すると197万円、特定技能は234万円。「外国人労働者計」とあるのが韓国の332万円に相当する統計と思えるわけですが、ええと274万円。ざっくり18%低い。
……そりゃ来日モチベーション下がるよねえ。

Poster from IMDb

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