首相 外国人の高度人材確保へ/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(22.9.25-22.10.1)
それっぽい発言がニュースになる都度、アンテナが反応する仕組みになっている当欄。今週も首相が何か言ったので気にするわけですが
そもそもこの件、8月に「留学生30万人計画」の見直し指示、という報道がありました。
9月。必要なら在留資格についても考えなきゃ、という発言。
これらの議論で挙がる「留学生」というワードが本邦では「労働力」を指してきた、という不都合な事実に目を向けまいとする官邸、その意向を忠実に汲む広報機関こと"国営"放送局。
みたいな構図のせいで、結局何が言いたいのかね? って首をかしげていたんですけど、今週ようやく話が見えた次第。
いろいろ参照できる資料が並ぶなか、骨格は下記スライドに集約されています。
つまり首相がこの2ヵ月語っていたのは
・いわゆる昔ながらの「留学生」
・日本語学校に在籍して単純労働を提供する外国人は議論の外
・留学生30万人計画、みたいな数字を追うのはもうやめるわ
・我が国が必要とするのは「高度人材」だから
って大要そんな感じで、なんだ、机上の論理か感想不可避。
いろんな表が個人的に興味深い(たとえば上の円グラフは「世界の若者がカジュアルに移動する動向を示しているもの」ですよね)ものの、日本社会の一部の・声デカいゼノフォビア方面をなんとかしないかぎり、世界の流れから置いていかれると思うんですよ。
■こういうマインドのことね
■関係ないようでいて関係おおありだろ、と思った別件
これ外国人関係ないニュースですが、そもそも留置所に拘留されるからだろ。って発想になるひとたちが少なくない数、確認できて、彼らは「入管に収容されているのはそれなりの理由があるからだ」派を兼ねている、そう思うべきでしょう?
拘留だろうが収容だろうが、「だからって人権が守られない社会は間違っている」は基本だと思うんですが。
その基本が共有されない社会、なんなん。
■今週のその他ニュース
■あと下記のニュース。これちょっと前なら亡命先として日本も候補になっていたと思うんですよね。受け入れる受け入れない以前の問題になって、さぞ御満足でしょう
"The Hunger Games: Mockingjay - Part2" photo from IMDb