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ねほぱほ仮放免回が良かった報告/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.12.3-23.12.9)
何が良かったって、ねほりんぱほりんが視聴者と同レベルなので「え?」「そうなの?」みたいな相槌が終始入ってくる。そのおかげで安心して初歩の話を学べる=知ったかぶりしなくても大丈夫、な構成になっているところ。
ふたりの「在留資格がない人生を経験した20代女子」エピソードトークを核に進行するんですが、番組コンセプトの通り匿名出演の彼女たちが登場した瞬間のぱほりんの台詞が「あ、もう、だから、日本語が上手なのよー」。
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見た目が日本人っぽくないこと、「でもこの子たちは日本人なんだ、そうかそうか(言っちゃダメなやつよね)」というマイクロアグレッション。そのふたつが漏れるあまり日本語として破綻するっていうね。
良いですか、私はぱほりんを責めているわけではないですよ、むしろ逆で、だいたい俺たちの意識はそんなもんだ、という事実を認めるところから始めよ。そう言いたいのです。
非正規滞在外国人を支援するNPO法人・APFS代表の吉田真由美さんは「強制送還で親子が引き離されてしまうケースは近年増えている。在留特別許可の審査が厳しくなり、家族全員での許可が下りない傾向が強まっている」と指摘する。APFSは、強制送還によって引き離された子どもなど約10人を支援している。中には同庁側から、親が帰国すれば子どもに在留許可を出すと提案され、子どもがその選択に苦しむケースもあるという
父親は20代で来日。1990年の入管難民法改正で、就業制限のない「定住者」の在留資格を得て県内の工場で働き、結婚して子ども2人をもうけた。口数は少なかったが、酔っぱらうと陽気になって姉弟の頬にキスをした。母親は非正規に入国。姉弟は本来、定住者の在留資格を得られるはずだが、出生関連の書類手続きに不備があり、母親とともに在留資格がない「仮放免」の立場に置かれてきた
マイクロアグレッションの件は
この辺を読めばいいんじゃないですかね。
■今週のニュースでいちばん納得いかなかったやつ
1年前にも
ってニュースがあったんですけど、なんですか、不法滞在に時効はない、なぜなら日々違法状態が更新されているから。そんなことは知ってるけど、その状態で30年過ごしてきた「悪い奴」は強制送還以外の選択肢は無い? 本当に? それ、誰得なの、って思いません?
■もう1本、やや盛り上がっていた報道
これ、記事単体では何のことだか分からない。という感想を多く生んでいて、まあそう言いたくもなるのですが、一応ね、当初からウォッチしている私なので
このあたりを参照するといいと思います。風化させない、という側に立つ者としては、悪文だろうが悪名高い記者だろうが、GJだ。と言いたい。
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