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てゅらてゅらてゅら/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(22.2.20-22.2.26)

ニュースばかりを追っていると鬱鬱としてくる1週間でしたね。でも、そんなこと言ったら毎週毎週、日本における外国人労働者がどうのこうの。というニュースを収集している際には何も思わなくなっているのはいいのか。みたいなことまで考えたりして。

Q. ウクライナ国内の国民が、日本国内にいる親戚や家族、友人を頼って日本に入国したいという希望を出した場合、その対応はどのようになるのでしょうか。また、日本国内に外国人登録されているウクライナ人は何人くらいいらっしゃるのでしょうか。
A. 御指摘の点については、政府全体として現地情勢を把握しながら、適切に対応していく必要があると考えています。また、我が国に在留しているウクライナ人は、令和3年12月末時点で約1,900人です。

法務大臣閣議後記者会見の概要(2022.2.25)

■そんな1週間のトピックを早送り気分で

話題沸騰後「過去のできごと」化しつつある件。

同上。

以下は今週が初めての報道なのに、いつも聞いているような。

ところで「監理団体」を「管理団体」って書いちゃうの、さすがにチェック段階で気付くべきだとは思います。

最後の日経の記事も珍しい話ではまったくなく、介護人材が払底している日本ではよくある話。授業料いらないよ・就職先も決まってるから安心だよ。って猫なで声を出したって誰も来てくれない。

■猫で思い出した

2022年2月22日が含まれていた1週間だったので、上掲のような見出しや写真で人目を引こうとする記事がそこかしこに在りましたね。

ネコがいる部屋の外にスピーカーを置き、録音した飼い主の声を聞かせた。直後に部屋の中にも同じ音声を流すと、多くのネコが驚いたという。外にいるはずの飼い主の声が近くで聞こえたからだ。
つまり、ネコは飼い主の居場所を気にかけているのだ。
ネコの声を流してもそれほど驚かなかった。よくネコはニャオとヒトに呼びかけるが、ネコ同士の会話は意外と少ない。
高木佐保特別研究員は「ネコにとっては、同じネコよりもケアをしてくれるヒトの方が重要なのではないか」と話す

太字は引用者

で、ちょっと前に読んでいた書籍を連想する私。

第7章「移民の日本に対する帰属意識-水準と規定要因-」の「6. 考察と結論」(執筆者は五十嵐彰)から。

日本においてヨーロッパの多文化主義とその“失敗”を参照し、移民の文化保持に関する慎重論や、移民の受け入れそのものに対する反対論が見受けられるが、こうした論は前提として移民のエスニック集団に対する帰属意識と受け入れ社会に対する帰属意識の間に排他的関係があることを前提とした論であった。
しかしながら本章の分析から、この前提は日本において必ずしも成り立っておらず、むしろ移民の文化保持を阻害しないことが日本に対する帰属意識を高めるものだといえる。
これは本章で示した、日本において自集団の文化保持が難しいと感じる移民は日本に対する帰属意識を低下させるという文化的脅威の結果からも確認することができるだろう。日本に居住しながら自団の文化が保持できないと考える移民は、日本に対する帰属意識をかえって減じてしまうといえる。

「猫という集団の猫文化保持」をあたりまえと考えるタイプの人間だからこそ、猫もそういう人間とコミュニケートする気が起きるって日経記事、人間同士の話にも敷衍できる気がしたんですけど……さすがに牽強付会が過ぎるかな。

■国内ざっくり動向

まあそうだろうね、と見ていたら

ふーん? 記事には「新型コロナウイルスの感染拡大で新たな技能実習生が来日できなかった一方で、民間企業が、日本の大学で留学経験があるなど高い技術を持つ外国人の雇用を進めたことや、コロナ禍で世帯収入が減り、働きに出る外国人が増えたためと分析しています」とありました。

■今週の最後は、各媒体がとりあげる回数が増えているわりに率先して拡散する気になれずにいるトピック

ハフィントンポストには、その私のモヤモヤ原因への言及あります。

映画『牛久』の予告編が2021年5月に公開された後、「隠し撮り映像を(一部の出演者の)同意なく公開した」という情報がネット上で広まった。
これに対し、トーマス監督は「事実ではない」と否定。声明文の中で、「全出演者それぞれと映像を共に観て、何度も何度も同意を確認しました」と主張した。
ハフポスト日本版の取材にも、9人の出演者全員から同意を得ていることを改めて明言した

太字は引用者

いや、記事媒体がドヤっていいのは「9人の出演者全員が同意していることを」「9人に直接確認した」。と書けるケースだけじゃないんですか。
彭帥(ペン・シューアイ)は元気だ、何を騒いでいるのか分からない。って取り次いで世界中から鼻でわらわれたIOC会長じゃねーんだから、両論併記が大好きなはずのメディアが、そんなことでいいのか。

2021年5月に開かれたオンライン試写会レポートは当時下記にまとめた通り。制作途中でゴタゴタしたのだとしても、作品の意義自体は大きなものだと私は思いました。が。

一部ネットでひろまった誤解。って形で当事者がウヤムヤにするのは人情として理解するけど、報道がそれを後押しすることには強烈な違和感を覚えるんですよ。
(もう一方の当事者が「隠し撮り映像を同意なく公開した監督への絶縁状」なるブログをポストした魚拓はインターネットに残っています。それをここに貼るのは野次馬として守るべき分を越える、と思うのでやめとくけどね)

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