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それこそAIでやれ/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.7.30-23.8.5)

歓迎ムードに水を差す気もないのですが。って利き手に水差しを持ちながら言ってそうな一文ではじめてしまう今週。

ふわっとした説明をふわっと伝える媒体が大多数のなか、具体的に追ってきた信濃毎日新聞はさすがに一味違って良いです。

対象は、改定法施行時までに、小中高校で教育を受け、日本での生活の継続を希望する子どもとその家族。親に
(1)不法入国・上陸
(2)偽造在留カード行使や偽装結婚
(3)薬物使用や売春
(4)懲役1年超の実刑
などの犯歴がある場合、許可の可否を判断する上で「消極事情」とする。ただ該当する場合も、個別の事情を総合的に考慮して許可をする場合もある―とした。
不法残留(超過滞在)を消極事情から外す一方、「不法入国・上陸」は「入管行政上、影響が大きいが、それのみで認めないということではない」と説明した

改行と整形は引用者のしわざ

難民申請は一律NG処理方針の審査員が居た以上、生殺与奪の権利を持つのはヒトではなくシステムにすべき。
法相の発言、その根本に知らんぷりしてるので変化が訪れる気がしねえ。が個人的な感想で、ちなみに上掲記事の前段には次のようなストーリーがありました。

女子生徒は昨年12月下旬、在特審査の一環で東京入管に呼び出された。面談で母親や将来の夢などを聞かれ、早く在留資格がほしいと伝えた。職員はメモを取って顔を上げ、表情を変えずに退室を促した。「もういいですよ」

こういう職責を全うする職員個人の判断が可否判断に影響を及ぼしてしまうなら、それこそAIに判定させてはどうか。ヒトならヒトらしい情状が加味される・それは悪だ、っていうなら、その仕事にヒトは要らんよ。

■もうひとつニュースバリューの大きさでは匹敵するはずなのに、ぜんぜん話題になっていない件

家事支援というふわっとした区分で人材派遣業界が舌なめずりしているようにしか見えないのは、この周辺で起きたことを忘れていないから。

ニチイ学館という固有の企業がダメという話とは思えず、かつ、この「家事支援」に介護系タスクが含まれていくのは

介護の人手が足りない、

訪問介護も外国人可にしないとダメなぐらいだ。
とじんわり世論への働きかけが進む流れに平仄が合っていて、つまり介護人材の絶対数が足りないから人材派遣業界がコミットして、有資格者でない海外人材を各家庭に送り込みますよ。って展開を望むひとがいるんじゃないんですか。×ソナの取締役会長とかさ。

■今週のその他ニュース

最後のタイム誌の記事は地球温暖化の影響で屋外の労働者たちの健康が危機的な状況だ-というUS国内の話なのですが

In most American states, you can be fined for leaving a dog outside without water or shade. But with the exception of California, Oregon, Washington, and Colorado, America’s 2.5 million agricultural workers don’t have the same protections under high heat conditions. Nor do roofers, road construction crews, delivery drivers, or garbage collectors, or almost any other kind of outdoor employment, exposing some 50 million American workers across essential industries.

アメリカ合衆国内では水や日陰のない屋外に飼い犬を放置していれば罰せられる。だがこの法律は5000万人のエッセンシャルワーカーには適用されない。
……これ、日本も他人事じゃないですよね?

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