それこそAIでやれ/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.7.30-23.8.5)
歓迎ムードに水を差す気もないのですが。って利き手に水差しを持ちながら言ってそうな一文ではじめてしまう今週。
ふわっとした説明をふわっと伝える媒体が大多数のなか、具体的に追ってきた信濃毎日新聞はさすがに一味違って良いです。
難民申請は一律NG処理方針の審査員が居た以上、生殺与奪の権利を持つのはヒトではなくシステムにすべき。
法相の発言、その根本に知らんぷりしてるので変化が訪れる気がしねえ。が個人的な感想で、ちなみに上掲記事の前段には次のようなストーリーがありました。
こういう職責を全うする職員個人の判断が可否判断に影響を及ぼしてしまうなら、それこそAIに判定させてはどうか。ヒトならヒトらしい情状が加味される・それは悪だ、っていうなら、その仕事にヒトは要らんよ。
■もうひとつニュースバリューの大きさでは匹敵するはずなのに、ぜんぜん話題になっていない件
家事支援というふわっとした区分で人材派遣業界が舌なめずりしているようにしか見えないのは、この周辺で起きたことを忘れていないから。
ニチイ学館という固有の企業がダメという話とは思えず、かつ、この「家事支援」に介護系タスクが含まれていくのは
介護の人手が足りない、
訪問介護も外国人可にしないとダメなぐらいだ。
とじんわり世論への働きかけが進む流れに平仄が合っていて、つまり介護人材の絶対数が足りないから人材派遣業界がコミットして、有資格者でない海外人材を各家庭に送り込みますよ。って展開を望むひとがいるんじゃないんですか。×ソナの取締役会長とかさ。
■今週のその他ニュース
最後のタイム誌の記事は地球温暖化の影響で屋外の労働者たちの健康が危機的な状況だ-というUS国内の話なのですが
アメリカ合衆国内では水や日陰のない屋外に飼い犬を放置していれば罰せられる。だがこの法律は5000万人のエッセンシャルワーカーには適用されない。
……これ、日本も他人事じゃないですよね?