ニュースの賞味期限みじかすぎ問題／週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(22.1.16-22.1.22)
先週1月16日(日曜朝)に紹介した山陽新聞の報道を各媒体が追って、一定の盛り上がりを見せた今週(下記は朝日新聞による火曜朝の続報)。
そうこうするうちに、昨今だと必然な気もする、こんな話が金曜朝に。
無関係の建設資材のリース会社に「お前らがやったんか」といった苦情が相次いだのは翌日午前。リース会社によると、問題の建設会社には足場の部品を貸し出すことがあった。動画にはリース会社の関連施設が映っており、ネットで見た人が、このリース会社が暴行に関わったと誤解した可能性が高い
傍観者としての感想を申し上げれば、この件あっという間に鎮静化してません？ 人の噂も七十五時間どころか、せいぜい七十五分がスタンダードな時代なんですかね。
■ニュースの消費がイヤな方向に激しすぎるのでは、と思うのは福岡高裁の控訴審判決についても同様では、と感じるから。
この話を速報で伝えた熊本日日新聞の記事がキレイに消えてるんですよ。もちろん全国紙はアーカイブするから良いといえばそれまでだし、消したつもりでもいんたーねっつの世界には残るんですが。
なぜ消すんだ熊本日日新聞。
一律残しておけ。とまでは思いませんが、地元にとって重大なニュースは別扱いをするだけの意義があるんじゃない？ この件、一貫して本邦の司法判断に不満を覚えていることもあって、つい魚拓を貼ってしまった私です。
■今週もう一本、大きな話題になりそこねている話
水際対策と称した日本政府コンセプトが米軍のおかげでアレ。という要素を加えるとさらに話が混線するわけですが、私個人はずっと同じ考え方。
ウイルスが国籍を見ない以上、現行の対応はあらためて防疫措置としての隔離後入国を、という主張に賛成しています。
オリンピックの際にそうして認めたら自主規制を破ったやつがいただろう、って反論もあることは認識していますけど、その発言の底にゼノフォビア無いです？ 本当に？ ってこれまた、いつもの感想になるんですよね。
日本人だけでやっていくから来てくれるな、って偏狭な本音が「個人」にあってもまあしょうがないとは思うんですが、その荒唐無稽を国家が後押ししてどーすんねん。87人て。ゼロよりはマシだけど87人て(37万人が待機していると言われている)。
■今週のその他ニュース
ウケ狙いかと思ったら大真面目だったときの顔にならざるをえない……。「隠語を打ち込む」ってそれ「検索」って言うんですけどね？
そうだ、入管といえば
大村入国管理センターは「申し立ての内容は把握していない。男性には引き続き適切な医療を行っていく」とコメントしています
え、名古屋入管であんなことが起きたのに回答それ？ 正気？
■時事ではない記事もいくつか紹介しておきます
以下はよくある系
もうひとつ、すぐ消すことで定評あるテレビ局の記事も記念にクリップしておこう。
■今週の最後はテニスの話……に見えるけどそうじゃないやつ
ジョコビッチのアルトラディ代理人に近い情報筋は「ノバクと家族が、メルボルンの隔離ホテルでひどい扱いを受けたことは広く知られている。彼の母は『ノミやうじ虫の巣窟だった』と暴露した。事実上の罪人として拘束されていたんだ」と語った
いいぞ、もっとやれ。ジョコビッチいうところのひどい扱いに光が当たれば当たるだけ、同じ隔離ホテルに9年留め置かれている難民申請者のことを世界が知る機会も増えるだろ。