斯界の恩人の訃報が届いてガックリきていることもあって、この分野のニュースが個人的に目に入ってこなかった今週ですが、世間的にも話題になったのはBBC特派員が離任するに際し残していった文章ですかね。
■ちょっと面白い一節があった対談記事
ヒューマン・ライツではなくシビル・ライツを「人権」とみなしてきた誤謬、という説を紹介したことがありましたが、そうか、人権と道徳も混交してるんだな。
……にしたって「こんな場所で人権の話なんかするな」は秀逸。
けっこうな数、居ると思うんですよ、そういうことを本気で思っているひと。滅びろ。と思わないではないけれど、残念ながらそういうひとたちを含めて形成されているのが、日本社会なわけで、呪いのことばを発した途端、自分に跳ね返ってくるっていうね。
■という流れで紹介せざるをえない
■他にも「人権って何」「何だと思ってます?」で括れるニュース、多いんですよね
■今週のその他ニュース
時事通信の「外国人労働者182万人」記事、インドネシアからの来日が前年比47.5%増って書いてあって、ベトナムから来てくれなくなったら次はインドネシアですか。という感想を当然生むわけですけれど、かろうじて言えるのは、インドネシアは国民を海外へ派遣する所管である労働移住省が仕事している点。
ベトナムから日本に渡る際に負担させられる法外な手数料は「官」の黙認の上に成り立ってきたものですが、政治の腐敗指数が世界180ヵ国中96位って国なのに、インドネシアで技能実習の送出機関が不正な手数料を取ったら厳罰処分になる、という常識が定着しているんですよ。その辺ちょっと不思議な気がしていますが、もちろん良いことなので。
(なおベトナムは87位、さらに言うと日本は18位だそうです。本当ですか政権与党がカルト支配されている国のスコアはそれでいいんですか)
■というわけでサムネイルはNGOトランスペアレンシー・インターナショナルによる「2021 Corruption Perceptions Index」から