お上は無謬だから逆らうべきではない。○か×か/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(22.6.19-22.6.25)
30年以上競馬ファンやってる者の感想なんですけど、昨今の選挙って馬券の正式名称「勝馬投票券」、つまり「誰が勝つかを予想して、それに賭ける」になってるよね。それだと権力握るひとびとの思うツボなんですが。
という話とは別に、国政選挙の時期になるとサムネイルで示したような表が登場します。今回も上掲図は移住連(NPO法人移住者と連帯する全国ネットワーク)というnon native Japaneseへのシンパシーを掲げる団体が作成しているもので、である以上、問いも集計もある種の偏りがあるのは当然ですけど……まあ何の意外性もなく。
このトピックに関心あるひとなら既知だし、表を見て投票先を決めようとするひとがいるのか。って自問し出したら一連の作業に注ぐ情熱がなくなっても仕方ないところ、懲りずに毎回続けているその労を、せめて紹介することでねぎらいたいと思いました。画像出典と記事詳細は、それぞれ以下の通り。
■選挙の争点にならない「外国人」を待つニッポンの姿勢
かといって毎日新聞の下の記事の見出しはどうか。
こういう声があるのはいいとして、「日本のことを語るときに主語が日本で何が間違いなのか」って反論への備えもないまま記事にするの、どうなんですかね。なんでも言えばいいってもんじゃない。
■なお最近の流行と呼んでいいと思うのは以下のような論調
■大別して「労働力として我々は諸君を歓迎する」一派と、「そんなこと言ってる俺たちはもうダメだ」一派、その分断が進んでいるわけですね。
私はその2分類なら後者に属するせいで、そういうニュースが目につくのですが、さすがにちょっと見飽きてはいて。
この辺の記事紹介もあまり熱が入らないっていう。
ただ、最後の読売新聞の2本は他紙が伝えていない観点で、興味深く読みました。
■今週へー。ってなった記事を散発的に紹介
ミスが起きた件数が少なけりゃね、「ちゃんと読まないおまえたちが悪い」でいいと思うんですが、これだけの誤りが生じたってことは制度設計に問題があったと考えるのが社会常識でしょう?
謝ったら死ぬ系エピソードとして、記録しておきますね。
■下世話なやつ
取材と言いつつ「私たちを追いかけたパキスタン人」と会話しないんですね。という感想も、追いかけられて怖かった。って記事筆者のお気持ちも理解できなくはなく、ただねえ、その手法だと外国人=犯罪者=排除すべき、って一直線じゃないですか。
ひとりひとりが理解を深めていくことでしか社会はアップデートできないと思う者としては、せめて掲載媒体にひとりぐらい「ちょっと電話してそのパキスタン人の言い分も直接聞いてみてください」って言い出すひとが現れると良いんだよな。そんな感想になりました。
■実は今週いちばん面白く読んだ記事はこれ。
難民申請を認められない外国籍のひとが置かれる苦境、難民申請を乱用・悪用する者への国家の警戒心……までは日本と同じですが
という声明が国家機関から発せられているのは、うらやんでいいやつだよなあ。