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世の中は進歩しているのか/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.5.28-23.6.3)

入管法改正談義が大詰めで各所の報道かまびすしく、当欄でまとめるまでも……思いかけ、いやニュースまとめを名乗ってるんだからまとめろや。
2行で訂正するハメになる私にも一応の言い分はありまして、皆さんの声が自然に大きくなり、なんなら怒号が飛び交う昨今じゃないですか。みんながそうならせめて自分は積極的に静かでいたいんです。
見落としてしまうような「小さなニュース」にもニンゲンが居るわけで。

■たとえばこういう話

調べに対し、「怖くて、怖くて、こんなことをしてしまいました。命の大切さは分かっています。悪いことだと分かっています」などと容疑を認めている

女は去年10月、妊娠の可能性を認識していたものの、来日のために父親が背負った借金が残ることを恐れ、妊娠を隠したまま技能実習生として来日。
1月20日ごろ、実習先の寮で男児を出産し、間もなく死亡したため自分のベッドに遺体を隠したまま生活。その後、出産と男児死亡の事実が周りに知られ、帰国させられるかもしれないと考え、2月1日ごろ、東広島市安芸津町の空き地に穴を掘って遺体を埋めて遺棄したとしています。
逆送の理由について家裁は、「異国の地で出産し、誰にも助けを求められないまま、悩みを抱え込んだ」として「同情の余地が相応にある」とした一方、「我が子の死体を敬うという意識を欠き、地域社会の平穏に与えた影響も見過ごせない」と指摘。
そのうえで、「日本語でのコミュニケーション能力が著しく低いため、保護処分による更生援助は困難で、実効性は乏しい」などとして、刑事処分が相当としました。

太字は引用者

何度でも書きますが、当事者だけの問題ではない、社会にも責任の一端はある-技能実習制度における送出機関に「妊娠したら帰国」と言わせているのは受入国であるわれわれなので-としたら家裁の言いぐさは情に欠けると思いませんか。
法律っていうのは情を挟むものではない? 

■関係ない話をします

妖怪「化けわらじ」着ぐるみを自作したひとがイベントでわたあめを売る、という今回記事のハイライトだと思うのは下記

妖怪と子どもたちのフラットなコミュニケーション。
何が良いって誰からも指導されたわけじゃないのに、そこに自分たちとは異なる者が居ても気にすることはない、っていう小さいひとたち生得のリアクションですよ。
国籍とか人種とか性的嗜好とか、マジうるさいんすけど。

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