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合弁会社つくりましょう、ってすぐ言われるやつ

photo: Vera & Jean-Christophe by courtesy of flickr

日本企業と組みたいと言ってくる現地パートナーが求めるのは「五分五分の関係性」と思うと間違う、という持論があります。
日本企業が兄貴分になってください私は弟分になりますから。これです。
たとえば合弁会社。いろんな事例を見てきていますけど「弟として甘えますけどいいですよね許してくれますよね」ポジションを現地側は取りに行く。そういうことが圧倒的に多いというより、それ以外を見たことがない、と言いたくなるレベル。

持ち株比率の多いほうが兄になるわけではなく、弟の尻拭いをするのは常に兄、つまり日本企業です。そのために日本企業と組むんだから……と先方は思っている(という覚悟が最低でも必要)。
その認識が無いと、なんで俺ばっかり、って不満を兄がためる間、存分に甘やかしてくれないと弟は弟で思っていて、びっくりするぐらい簡単に兄弟仲が冷え込む。

そしてこの比喩は合弁会社未満のパートナーシップでもまったく同じことが言えて、結局海外事業の要諦って、どれだけ弟を甘やかしながら肝心のときに兄の威厳を示せるか、ということではないか。というようなことを思いついて、この着眼点スゴくない? と自賛してみたものの、特に社内外で賛意は得られないときの顔をしています。

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