なんでやねん/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(22.11.6-22.11.12)

先週も触れたことではありますが、あまりに国内報道がそういう関心の向け方をしないのでそろそろ腹が立ってきたワールドカップ。の舞台になるカタールにおける「外国人労働者は人ではない」エピソードの数々。

実はワールドカップに関係ない工事のほうが圧倒的に多く、スポーツイベントはあくまでも世界の目を惹くきっかけになっているだけなんですよね。
カタールという国が慢性的に出稼ぎ外国人労働者を使い捨てることで成立している、そのことへの問題提起なのですが、そういえば「使い捨て外国人」に無関心でいられる国でしたっけ、日本。

3番目に挙げた「ニッポン複雑紀行」の最新記事、いつものことながら掘り下げ方が誠実で良い。

■今週の出来事その1

結局何もしない3カ月でしたが、2代前の通算最長在任記録保持者たる人物との比較で前任者の取り組みを評価しがちだった私としては、まあむしろこのぐらいのひとたちのほうが標準的な気はしています。

■今週の出来事その2、毛色がほかとは違うニュースをふたつ

後者が気になるのは、ベトナムの教育訓練省の「新たな規定」って一節があったからですが、まだ何も情報ないなー。

■今週の出来事その3、見慣れているニュース群

ちなみに猿払村、住民における技能実習生が占める割合が全国3位、ひとりあたりの税収が全国7位。って自治体ですが、そのわりに外国人犯罪のニュースを聞かないよなあ、って以前書いたことがあるので目を引きました。事を荒立てる必要があったのか、という点を含めてちょっと注目しています。

■ウォッチャーならではの感想になったので別扱い

この「徒党を組んで犯罪行為」、報道頻度のせいでもはや珍しくもなく聞こえるでしょうが、2年前のテレビドラマ「MIU404」で同じような設定があったとき以下のように書きました。

あらすじにもある「犯人は外国人で、その大半が低賃金で労働する元技能実習生だった」。元技能実習生という属性の人物が新聞沙汰になることはもちろんありますが、徒党を組んで悪い事を、っていうのは1年近くこの分野のニュースを注視していますけど、聞いたことがありません。もちろん、だからこそ現実との距離感を取ったフィクションたり得るわけで、そこを難じるつもりはないんですが、微妙に誤認を誘発しそうな設定だなあ、って感想はありました

つまり2年が経過して世の中は悪いほうに向かっている、と言えなくもない。

■今週の最後

「笑い」を尊ぶ関西出身者として真っ先に言えるのは、オモロナイねん。以上。で済む話なので、Aマッソのときだってまあ渋々だよな、という空気感はきっちり伝わってきていたし、本心からの謝罪とは思わないまでも、謝ったからいったん落着したわけじゃないですか。なんで謝ったら負けみたいになっとんねん。

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