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移民国家としての日本

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マガジン名称を「海外事業を編集する」から変更。 ヘッダ写真はダナン@ベトナム
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2024年5月の記事一覧

Hellbound/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.5.19-24.5.25)

3年前の言語道断な話が東京地裁に「そんなたいしたことじゃない」って言われたのが今週イチ注目されてしかるべきニュース(断言)。 何が言語道断って3歳児を警察官が取り囲んで責め立てた、それは違法ではない。って今回の判決もだけど、そもそも何そのヒトデナシ集団。って話じゃないですか。 この件「報道の絶対量が足りていない」と繰り返し主張している私ですが、さすがに今回はそこそこの量を観測できましたけど、まだぜんぜん足りない。

育成就労制度と永住資格取消/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.5.12-24.5.18)

5月15日、各紙が報道した「育成就労制度の導入に首相が理解を求めた」件。見出しでこのニュースの本質がそこにないことを示していたのは日経と時事通信でした。 他社報道と並べると、違いが分かります。 あらためて認識しておきたいのは、技能実習から育成就労に看板をかけかえます。ついでに永住権の取消要件として税金の滞納とか、あとそうねえ在留カードの不携帯も法律違反だから、なんだったらそれを理由に永住権を取り消すこともできるようにしとくね! って今回の執行におけるゼノフォビアしぐさ。

インドネシアからネパールまで/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.5.5-24.5.11)

今週個人的に面白く読んだのは ってインドネシア関連ニュース2本でした。どっちもマニアックな話題ではあり、もうちょっと日本社会的に普遍性があったニュースはこっちですかね。 言うまでもなく、窃盗実行犯の裏にある親玉を捕まえねば解決しないのに、この段階で「外国人など」だの「不法滞在者」だの、相変わらず意識の低い報道姿勢なことで。 ■一部で物議を醸している記事 永住者、税金など未納は1割 厳格化めぐり国が初公表 | 毎日新聞 永住者が税金や社会保険料を故意に支払わなかった場

ゼノフォビアという語彙は不適切か/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.4.28-24.5.4)

今週まあまあ注目を集めたニュースといえば。 ゼノフォビア、という単語、当欄でもさんざん使っていて、そこは反論できねえんじゃ? が第一報を見かけたときの私の反応だったんですが、案の定というか、反論後を絶たず。たとえば比較的フラットな論と思えるこちら。 ダウト。あなたクルドヘイトを知らないひと? あるいは韓国・北朝鮮ヘイト、なんならベトナムへのヘイト、決して看過できるほど小さいものではないし、それらは紛うことなきゼノフォビアです。それでいうと今週のニュースのひとつ。 これ