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移民国家としての日本

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マガジン名称を「海外事業を編集する」から変更。 ヘッダ写真はダナン@ベトナム
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2024年4月の記事一覧

誰得摘発/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.4.21-24.4.27)

ニュースに大きいも小さいもあるか、と思う自分もいますが、まあ小さいニュースだと思うんですよ。 別に珍しくもない話で、たとえば4か月前 2年前 それぞれどうなったのか(たぶん)報道されてもおらず不明ですが、それだけの期間を日本で過ごすと選択した本人たちが築いてきた世界を否定するのは、いくら野次馬とはいえ文字通り僭越でしょう。 ちなみに2003年の東京地裁の判決文に次のような一節があることを半年前に知って、おお良いこと言うじゃん。って思ったんです。 出典はこちらのnote

経済的理由による移民/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.4.14-24.4.20)

あまりプレスリリースを取り上げることはない当欄ですが、今週出ていたマイナビグローバルのリリースが興味深くて。 いちばん盛り上がるスライドが「ベトナム人材の変化」というところ。 彼らなしでは既に社会が成り立たないのに何かといえばバカにしてきたみなさん、満足ですか。 ■もうひとつ、ついでにプレスリリースから 詳細言及しませんけど、どういうワードをチョイスするかで透けて見える心ってあるよね。 ■それでいうと透けて見えるどころじゃないニュースもありました ■今週のその他ニ

エッシャー的な/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.4.7-24.4.13)

今週も国内の移民方面報道は良くも悪くも通常運行で、目についたのはUKの就労ビザ厳格化が稼働はじまった、という件でした。 就労目的で渡英するには一定の年収をクリアしていることが必要で、その条件がこれまでの年収480万円から年収720万円に、ということなんですけど(発表時の報道は下記参照)人手不足だから来てくれ。と言いながら、来ていいか悪いかを決めるのはホストの俺たちだから。っていう本邦でもおなじみのムーブ。 こういう記事を読んでいると人間に本来備わっている善性、みたいな共同幻

そんなの関係ねぇことはねぇ/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(24.3.31-24.4.6)

今週は……と、毎週いちばん気になったニュースで書き始める恒例(241週目?)ですが、強いていうと今週いちばん気になったニュースは「外国人」関係ないこの件かねえ。 上毛新聞の切り込み方がいちばんダメなんですけど、社会的弱者に向ける/向けられる視線をヒトゴトと思っているとこういう書きぶりになる事例と思え、つまりね、記者が怒りにぷるぷる震えているかどうか。毎日新聞の記事と比べて読むといいですよ。 腹が立たないものかね、「権力」があると信じてしまっている役所や役人に。公僕てなことば