マガジンのカバー画像

移民国家としての日本

308
マガジン名称を「海外事業を編集する」から変更。 ヘッダ写真はダナン@ベトナム
運営しているクリエイター

2023年11月の記事一覧

君たちはどっちなんだい/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.11.19-23.11.25)

有識者会議の最終報告書がまとまったタイミングで、みなさん技能実習制度の名称変更に何か言いたい、それは分かる。分かりますけど、これはもう2パターンにしかならなくて  [A]移民は人間じゃない労働力だ  [B]移民だって人間だ どっちの立場からモノを言うか、なんです。 下記メディアの論調を参考に、決めればいいんじゃないかな。 ■[A]移民は人間じゃない労働力だ 未熟練の外国人労働者、「育成就労」で正面から受け入れ | 毎日新聞 外国人労働者を受け入れている技能実習と特定技能

技能実習あらため育成就労(仮)/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.11.12-23.11.18)

もともと外国人研修制度だったものが外国人技能実習制度にリネームされたわけで、それがまた名前だけ変わるのなら甲斐の無い話、がハタから見る感想。 転職が可能になっちまった日には今いる働き手がすぐ出ていってしまう。というー自分たちが提供している職環境へのーアツい「マイナスの」信頼がある地方各位の思惑はつとに知られるところで。 そんな「今のままで良いじゃん」派におもねった案が出てきたのが今週なのですが、有識者会議としての案がそうなるのは多勢に無勢だとしても、自分は反対なんで。とい

アオりアオられ/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.11.5-23.11.11)

坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。と言いますが(言わない)、AさんがBさんを目のカタキにし続けるのを見聞きしていると、そうか、Bは悪い奴か。って受け取る派と、なんでそこまでBに絡むの? って疑問に思う派とに分かれると思うんですよね。私は後者で。 この記事における唯一の定量的な記述がこちら。 あたかも「前年同期比18%増」をタイヘンなことのように書いていますが全国的には21.1%って法務省による令和5年上半期の集計暫定値として発表されており どうせなら川口市の犯罪データを月別に見

分かりやすく駄目です/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.10.29-23.11.4)

熊本のニュースがちょっと盛り上がっていた今週 こういう見出しが誘蛾灯の仕事をするのは、我々のような通りすがりのネットユーザーにすら分かるじゃないですか。なのに懲りないな、メディア、そして俺たち。と思っていたら当事者からのコメントも出ていて、うん、議事録をなるべく早く上げてくれ。という感想になりました。 繰り返しますが7月の議事が10月に公開されるスピード感だと11月のいま、噴き上がる流言が噴き上がるままになってしまうわけで(来年2月に公開されるころには誰も覚えてないよ!)