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移民国家としての日本

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マガジン名称を「海外事業を編集する」から変更。 ヘッダ写真はダナン@ベトナム
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2023年9月の記事一覧

in limbo/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.9.17-23.9.23)

今週はほとんど特筆するようなニュースがなく、強いて挙げればヨーロッパの動向を見てヘイトをこじらせる勢が何か言ってたな、とか あと事の重大性を鑑みればもっと大問題視されるべきところ、なんとなく静かに治めようとしてるだろ。と言いたくなるような一件 ・単独事故で日曜の朝8時に警察を呼んだらおまえ入管法違反だろ、と言われ ・入管に問い合わせたらビザ更新期間中と回答あったのに「署員が見落として」逮捕状を請求 日曜の朝から水曜の昼まで、ねえ。署員が見落として、ねえ。 ■たまたまネ

Drivers Wanted/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.9.10-23.9.16)

物流2024年問題というワードが既存とはいえ、この数週間しきりに物流業界の人手不足やライドシェア解禁を言い募る記事が出まわっていたので今週の下記報道、ああ、こっちに流す下地作りだったの。と納得したのですが。 この件は以下の2点に大きな意味があります。 ・技能実習においても認められていなかった(=技能移転という建前に無理があったから)産業分野の新規追加 ・同じく人手不足を海外人材でまかなおうとする韓国においてもNG業種(他は教育、インフラ系)に門戸を開く決断 現行法でも在

没義道/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.9.3-23.9.9)

今週はいわゆる社会面(って死語、いかにも「紙媒体としての新聞」ボキャブラリーですね)で話題だった倒産企業 関連して掘り返された履歴が当欄マターでした。 ■没義道(もぎどう)人の道にはずれていること。 ということばが思い浮かんだのは、次のニュースも同じで これ、「フィリピン国籍の被告」がヒドい。って読めるじゃないですか。もちろんそれはそうなんですけど 業界全体の話であって、たまたま槍玉にあがったのが外国籍。って文脈をおさえないと意味がないんですよ。 ■それでいうとね、

それぞれのひとにそれぞれの地獄/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.8.27-23.9.2)

少しずつメディアが採り上げるようになってきた川口市のクルド人問題。 いえ、ずっと排外的な声は聞こえてきていたわけですけれど、そういう声はデカいからn=10な気がしても、よくよく見ればなんだn=1か。 と判断していまして、分かったキミたちの言いたいことは分かったからほかのひと? と待ってたんですよ。 その意味、上掲プレイボーイ記事、もちろん筆者のn=1所見ではあるのですが、これまでとは違う見方が提供されている点、一読に値するものでした。 なお「またおまえか」的な切り取り先鋒と