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移民国家としての日本

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マガジン名称を「海外事業を編集する」から変更。 ヘッダ写真はダナン@ベトナム
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2023年8月の記事一覧

come gather round people, wherever you roam/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.8.20-23.8.26)

渋めのニュースを見かけて時の流れを感じた、という話から。 技能実習が事前の研修や支度金的な負担と不可分なところ、比較的安易に日本へ向かうルートとして日本語学校への「留学」が機能していた時代がありまして、個人的な感覚だと2014~2016年あたりが全盛でした。(探せば根拠を裏付ける統計出るだろうけど省略!) 労働力が欲しい、と言えなかった日本政府に代わって週28時間上限という制限付とはいえ、アルバイト「留学生」という名目でサイドドアからひとが来ていた時代。 特定技能という労働

ノイジー・マジョリティ/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.8.13-23.8.19)

扱いがあまりにおかしい。と言い続けている件、発端は2022年2月でした。 このニュース、加害者も被害者もベトナム人男性で、いわゆる痴情のもつれ系なのは「そういうこともあるでしょう」なんですが、よろしいですか。事件は現場だけで起きてるわけじゃないんだ。 それで今週の報道が 司法判断がオカシイことなんて特別でもなんでもないですよ、私が言いたいのはね、この一連の流れにニュースバリューは無いのかね。です。 同性愛だろうが異性愛だろうが愛憎にまつわる物語、札幌の首切断云々を想起す

48歳の新人読切作品48pを愛でる/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.8.6-23.8.12)

ニュースまとめを4年続けていると、派手な週もあれば地味な週もあるわけですが、今週はまあ後者で、なにしろいちばん話題になったのが日経の有料記事(=ほとんど誰も本文読んでない)。 この件、ずいぶん前から既定路線として報じられているのでいまさら何を言いたいのか? ちょっと考えることになるわけですけれど、思うに ・廃止の文言が先行しすぎた ・延命させたい ・ついては「転職可」の線を謳います それではお聞きください、「技能実習は廃止せず転職容認という形で残しますんで」。ってことです

それこそAIでやれ/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.7.30-23.8.5)

歓迎ムードに水を差す気もないのですが。って利き手に水差しを持ちながら言ってそうな一文ではじめてしまう今週。 ふわっとした説明をふわっと伝える媒体が大多数のなか、具体的に追ってきた信濃毎日新聞はさすがに一味違って良いです。 難民申請は一律NG処理方針の審査員が居た以上、生殺与奪の権利を持つのはヒトではなくシステムにすべき。 法相の発言、その根本に知らんぷりしてるので変化が訪れる気がしねえ。が個人的な感想で、ちなみに上掲記事の前段には次のようなストーリーがありました。 こう