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移民国家としての日本

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マガジン名称を「海外事業を編集する」から変更。 ヘッダ写真はダナン@ベトナム
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2023年6月の記事一覧

ソーシャル・エクスクルージョン/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.6.18-23.6.24)

今週気になったニュースはこちら。 背景の補足はこちら。 死体遺棄で女性が逮捕されるケースには慣れてしまいましたが、それともまた違う状況で。社会的包摂ということばの意味を考えました。 ■本質は同じだと思うニュース 病で困窮する外国人、生活保護の外 ガーナ人男性、利用求める訴え:朝日新聞デジタル 日本に住むガーナ人の男性が生活保護の利用を求めて自治体を相手に裁判を起こしている。透析治療中で母国に帰れず、働くことも認digita

ぐったりweek/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.6.11-23.6.17)

入管法改「正」案の成立というイベント週の翌週ということもあって、全体に『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(2009)ジャケ写のような顔で過ごした1週間でした。 そんななか、個人的に「ああ……」となった記事はこれ。 ■あと目についたのはこれ この件、新聞社や放送局などの旧型メディアが知らないはずないと思っていて、そこをあえて「不法」言い続ける愚を犯すのは自他のゼノフォビアにおもねっている以外の解釈はできず、個人的な感想を表すならひとことで、 ダセぇ。

移民の国に暮らすということ/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.6.4-23.6.10)

2023年1月23日召集、第211回通常国会に提出される見込み。と報道された時から想定されていたことではありますが、当時の自分コメント 約5ヵ月後の今週、最前線で詳報を更新し続けていたウェブサイトの見出しを並べるとこんな感じ。 ■立法根拠が壊滅したにもかかわらず、とにかく成立させるを合言葉に進む国に生きているわれわれ。

世の中は進歩しているのか/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.5.28-23.6.3)

入管法改正談義が大詰めで各所の報道かまびすしく、当欄でまとめるまでも……思いかけ、いやニュースまとめを名乗ってるんだからまとめろや。 2行で訂正するハメになる私にも一応の言い分はありまして、皆さんの声が自然に大きくなり、なんなら怒号が飛び交う昨今じゃないですか。みんながそうならせめて自分は積極的に静かでいたいんです。 見落としてしまうような「小さなニュース」にもニンゲンが居るわけで。 ■たとえばこういう話 何度でも書きますが、当事者だけの問題ではない、社会にも責任の一端は