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移民国家としての日本

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マガジン名称を「海外事業を編集する」から変更。 ヘッダ写真はダナン@ベトナム
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2023年2月の記事一覧

メジャー、マイナー/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.2.19-23.2.25)

今週のこの界隈、いろんな動きがあって、追いかけるだけでも大変なんですけどせっかくだからメジャーでないニュースにも目配りしておきたいじゃないですか。 ■メジャーなほうのニュース ■メジャーじゃないほうというか極めてトリビアルな話 芸能ネタ、記事でしか知りませんが自分が口から出したことばが偏見に満ちていると認識し、その場で謝罪しているわけで。表面的なバッシングの材料としてあげつらう人物の心根のほうこそ怪しい。と私は思ったんです。 「イヤだなあ」と思った気持ちをなかったことに

5hrs of 295/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.2.12-23.2.18)

約2年前の初報以来、ほとんど毎週のように故人の固有名詞が報じられてきたスリランカ女性の、文字通り断末魔を撮影した動画の一部が公開されることになりました。 事故ではなく事件と考えているし、加害者は国家組織だと思っている私ですが(=自己紹介)、その立場であっても「映像を公開しろ」ムーブメントには賛同できず、何故ってアンタ、ひとが亡くなるシーンを見る行為のおぞましさを忘れすぎでは。その正義感あふれるアジテーション背後に興味本位要素がないか、自分の胸に聞いたことあります? ……ぐら

貧すれば鈍する/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.2.5-23.2.11)

平和を望む心に嘘は無いのに事件が起きないとなんとなくガッカリしている自分に気が付いてこれは40年近く前に読んだチビ猫と同じだな俺。って今週でしたが、珍しい媒体の珍しい連載が目に入ってきていたのでまずそちらから紹介。 難民支援活動を展開しているWELgeeというNPO法人については過去当欄でもとりあげたことがありますが、とにかく地道な積み重ねを継続しているところに、敬意しかありません。 ■技術・人文知識・国際業務、略して「技人国」ビザについてのありがち報道といえば、こんな感

移民国家ニッポンを知るためのブックリスト55+1

勢い余ってブックガイドってタイトルに一瞬してしまいましたが「移民国家ニッポン」に特化した架空の書店をつくるとしたらこの辺にこの本を並べて……って妄想エントリなんで、まあブックリストぐらいが名乗りとしては順当ですかね。 ■そして「当店イチオシブックタワーをつくって紹介したいぐらいだけど坪数の問題あるからせめていちばんイイ場所で推したい」個人的1冊はこちら ■ほかの面陳タイトルは以下の通りです。「ああ、そういう感じね」ってなる(はずの)渾身セレクション

ニュースに地味も派手もない。と思うものの/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.1.29-23.2.4)

入管は入管でもフィリピン入管の報道量が多い昨今。あの件はあくまで国内ニュースであって本連載の対象じゃない判断につき「今週いちばん盛り上がった移民トピックといえるやつ」しばらく考えていたのですが。 スキー場で雪崩が起きて死亡事故となりました、亡くなったのは来日観光客の模様。ってこれですかね? 県のインバウンド施策関連での来日でした。とか 亡くなったひとりが著名人でした。とか、もちろん人の生死にかかる話を軽々しく扱うわけにはいかないのですが…… ■人の生死を軽々しく扱うの