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移民国家としての日本

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マガジン名称を「海外事業を編集する」から変更。 ヘッダ写真はダナン@ベトナム
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2023年1月の記事一覧

人権の話なんかするな!/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.1.22-23.1.28)

斯界の恩人の訃報が届いてガックリきていることもあって、この分野のニュースが個人的に目に入ってこなかった今週ですが、世間的にも話題になったのはBBC特派員が離任するに際し残していった文章ですかね。 ■ちょっと面白い一節があった対談記事 ヒューマン・ライツではなくシビル・ライツを「人権」とみなしてきた誤謬、という説を紹介したことがありましたが、そうか、人権と道徳も混交してるんだな。 ……にしたって「こんな場所で人権の話なんかするな」は秀逸。 けっこうな数、居ると思うんですよ、

独裁国家への道/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.1.15-23.1.21)

民主主義国家とは到底思えないプロセスが毎日のように聞かれ、暗澹とするなか入管法「改正」案がどうなるか、控えめに言って気が気でないんですけれど。 前回廃案になったときも、たしかにずっとアキラメの境地ではあって-どうせ日本国民の関心は低いから数の論理で強行されちゃうんだろ-それが土壇場で押し留まったのは、恥ずかしいことにウィシュマさんという「分かりやすい」アイコンが生まれたからに違いなく、なんですか、今度はどういう犠牲が我々には必要なんですか。 ■ ■

どうしても改正したい/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.1.8-23.1.14)

そらまあね、忸怩たるものがあったろうとは察するんですよ、政権与党たるものが一度出した改正案を引っ込めざるをえなかった昨年の顛末。とはいえ、 (1) 与党が改正案を出した (2) 反発した野党が改正案の修正案を出した (3) 修正ポイント10項目中、6項目は合意できそうな雰囲気流れる まで進んだのに、今週出てきたニュースによると(3)ではなく(1)で再チャレンジするそうじゃないですか与党。 ちがう(1)じゃない、(1)'だ。 てなことになってはいるものの、そっちがそう来るな

「脅迫年賀状」という概念/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(23.1.1-23.1.7)

新年最初ぐらいは良いニュースから始めたいものです。 ■一方で、ニュースそのものではなく、それを読んで出てくる感情がお正月気分から遠いやつも目に入って……もちろんそんなコメントを転記する義務はないので紹介しませんけど。

ring out the old/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(22.12.25-22.12.31)

新年初更新が年末最終週の出来事まとめなのは自分で決めたサイクルのせいだから文句を言う相手がいるならそれは自分なんですけど、せっかくだからおめでたそうなニュースでしめくくっておきたいじゃないですか、2022年。 振り返り記事をもう書いちゃったんだけど。 ■ところがどうでしょう、こんなニュースしかないのです ■もうちょっとマシなニュース 「日本でひどい目に」をなくせ 元バックパッカーが作った無料サイト:朝日新聞デジタ