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移民国家としての日本

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マガジン名称を「海外事業を編集する」から変更。 ヘッダ写真はダナン@ベトナム
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2022年11月の記事一覧

好機逸すべからず的な/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(22.11.20-22.11.26)

今週は大きなトピックがふたつありまして、まずこっち。 1ヵ月前の訴訟時、未払い金の計算が11人×160万ぐらい。とざっくりしていたことも分かる初報は以下参照。 続きまして先週の続報。 無い袖は振れないんでー。みたいな(この類のニュースでは本当によくある)展開になっていたところ、冒頭で引いた通り、親会社が負担しますんでご安心ください。という珍しい決着になりそうです。 もちろんこういう話は、概念として唱えられてきたことではあります。 しかし、たとえばスタバとか知らんふりを

ひとり足りない? と思ったけどそんなことはありませんでした/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(22.11.13-22.11.19)

比較的大きなニュースが多かった今週ですが、個人的に目についたのは速報以降の情報があまり出てきていない、下記の件。 入管といえば悪。のイメージが決定的になったのは2021年3月、がファイナルアンサーでもういいですよね。 あれも悲運の主人公たるウィシュマ・サンダマリさんの「若い」「女性」「報道で何度も使われた目を引くビジュアル」がなければ浸透しなかった、そう思うんです。誰もそこに触れないことが、ルッキズムというやつで。 イタリア人の男性という今般のニュースにおいて、「国籍」属

なんでやねん/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(22.11.6-22.11.12)

先週も触れたことではありますが、あまりに国内報道がそういう関心の向け方をしないのでそろそろ腹が立ってきたワールドカップ。の舞台になるカタールにおける「外国人労働者は人ではない」エピソードの数々。 実はワールドカップに関係ない工事のほうが圧倒的に多く、スポーツイベントはあくまでも世界の目を惹くきっかけになっているだけなんですよね。 カタールという国が慢性的に出稼ぎ外国人労働者を使い捨てることで成立している、そのことへの問題提起なのですが、そういえば「使い捨て外国人」に無関心で

隣の芝は青い/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(22.10.30-22.11.5)

某ソーシャルブックマーク・サービスを参照して「今週ネット界隈で盛り上がっていた外国人就労関連のニュースは」とかうっかり書いちゃうのですが、ジャンル問わずに例を挙げると私の観測範囲で今週最も盛り上がりを見せていたのは下の記事でした。 規模感でいうと、上記の3分の1程度ではあるものの、外国人の就労関連ニュースで今週イチ盛り上がっていたと思うのは下記。 この件、個人的な感想は ・2008年からずっと指摘され/ずっと無視してきているのでいまさらハイ分かりました、って言う勇気はたぶ