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移民国家としての日本

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マガジン名称を「海外事業を編集する」から変更。 ヘッダ写真はダナン@ベトナム
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2022年8月の記事一覧

民主主義が壊された後に来るもの/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(22.8.21-22.8.27)

1年半が経ってわれわれの関心もずいぶん薄れた、ミャンマー軍クーデター。 これだけでは何のことだかわかりませんが 要するにこの逮捕は「人質外交」で、英国がミャンマー軍事政権に対しておこなうと表明した経済制裁とセットで見るべき。 強権発動が可能な政権がいかに民主主義と程遠いか。その実例がまたひとつ増えたわけですが、入管法違反ってキーワードに思うのは、「外国人を生かすも殺すも俺たち次第」って認識をアタマの悪い奴らに握らせたらいけない。ってことですかね。 ■連想は当然、日本の入

社説というポージングを眺める/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(22.8.14-22.8.20)

まるで話題になりませんでしたが、今週は共同通信加盟社が「技能実習制度は見直すべきだ」社説をせーの。で掲げていました。 各紙いちいち比較するまでもないのですが、そもそも毎年この時期、風物詩のように日経新聞が社説で取り上げることになっていて、昨年はその主張にネット界隈が反応、「ようやく日経が言ったか!」と変な盛り上がりを見せたのです。ようやくはおまえたちの方だよ、と半ばイライラして書いた去年の私。 新聞メディアにとって社説という場がいかにたいせつか。は最早、業界外に伝わらない

内閣改造が及ぼす影響やいかに/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(22.8.7-22.8.13)

外国人労働者に対するスタンスは歴代法務大臣でけっこう違う、という話は何度か当欄でも触れてきましたが、さて、最新の第106代法務大臣。 最初はこんなもんだろ、以外の感想は無いですが、前任者が大きめの変革(=技能実習制度の見直し)をぶち上げたばかりなので、その路線をどうするか。非常に分かりやすいチェックポイントとなることでしょう。 ■前任者の「仕掛かり案件」関連今週のニュース 早くて年内に方針出るか、ぐらいでしょうけど流れとしては特定技能に寄せて1本化を、以外に無いと思うん

美しい国/週刊「移民国家ニッポン」ニュースまとめ(22.7.31-22.8.6)

主なトピックから書き始めるのが恒例の当連載、今週はレベル感が同じニュースが4件ありまして。先週のように「技能実習制度を変えるって法務大臣が言ったよ」大ニュース1本のほうが無論言及しやすいんですけど、まあ誰に強制されて書いているわけでもないまま、間もなく満4年に突入するので、おとなしく順を追って何か書くね。 1) 特定技能の改案 2) コンビニ業界における雇用 3) 在留資格の延長が認められない件 4) 白日のもとにさらされた暴行が法で罰せられない国 ■複数のメディア