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移民国家としての日本

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マガジン名称を「海外事業を編集する」から変更。 ヘッダ写真はダナン@ベトナム
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2022年5月の記事一覧

さすがですね(ホメてない)/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(22.5.22-22.5.28)

2021年3月6日に亡くなったウィシュマ・サンダマリさんに言及すること計48回の当欄ですが、 とニュースを紹介したのがその1回目で(2021/3/14)、今でも思い出せますが「入管がヒドいのは言を俟たないとはいえ」「アナーキストじゃないんだから彼らを“倒すべき敵”認定したってモノゴト良いほうには向かわない」って感想を持ったんです、私。 あれから60週間。 当然想起したのは「カネ払うからおしまいね」事例で、え、もしかして、ですけど全面的にアナーキストが求められてるの? ■

元東京出入国在留管理局長インタビューほか/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(22.5.15-22.5.21)

小樽商科大学の季刊誌「商学討究」2022年春号に 「元東京出入国在留管理局長・福山宏氏に聞く -入管行政の現場に関するインタビュー調査」 というテキストがあると知ったので、A4で86ページになるインタビューを読みました。 全編こんな感じ。 信念に沿って定年まで勤め上げた「移民受入には私は反対です」人物の、いかにもそれっぽい言説オンパレードなのですが、それはそれとして面白かった例が、入管収容者によるハンストが自分の勤務先では起きなかった、それは。という文脈での以下発言とか。

入管法改正野党案など/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(22.5.8-22.5.14)

今秋の成立を目指すとされる入管法の改正について、野党が対案を公開した、というニュースがありました。 この報道だと原案から何をどう変えたのかが分からん。と思ったので当事者たる政党のウェブサイトまで行ったんですが 現行「入管法」に包括されている「難民保護」については別の法律を定め、そっちで対応する。という1点が認められればほかはまあいい、ぐらいの案に読めたんですよ。 もちろん上図・右にある通り、送還停止効についても全件収容主義の撤廃についても言及ありますが、ちょうど1年前廃

悪名は無名に勝る?/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(22.5.1-22.5.7)

明確に法を犯している事態が報道された場合でも、悪名は無名に勝るのでしょうか。という例題が来てましたね。 もはや蛇足のキライありますが念のため説明しておくと ・日本国籍の志望者を「外国籍と判断して」説明会への参加不可、と連絡 ・企業いわく、国籍を理由に差別するのはダメだって言うんでしょ、でもね、聞いて聞いて、言い分はあるの。 ・採用した外国籍の学生を在留資格「技術・人文知識・国際業務」で届け出たらダメだって言われたからせっかく説明会に参加してもらっても……って意味でしょうね

身捨つるほどの祖国はありや。/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(22.4.24-22.4.30)

毎週なにかしら「外国人」トピックでネット界隈がざわつく記事があるものですが、この1週間はすぐに思い出せるようなニュース、無かったような。強いて挙げれば これ? でも2年前に梅蘭がスケープゴートにされたとき(下記)ほどの話題にならず、正直なところ日本社会が慣れてしまった実態を示すかのよう。 ■外国人の労働環境という意味では、次の報道はそこそこ大きなインパクトある話なのですが。 このニュースのポイントは つまり、それぞれの分野で受け入れることが可能な外国人の数は決まってい