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移民国家としての日本

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マガジン名称を「海外事業を編集する」から変更。 ヘッダ写真はダナン@ベトナム
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2022年3月の記事一覧

2022年、春/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(22.3.20-22.3.26)

今週注目を集めた記事といえばこれですかね。 技能実習制度がその建前「ニッポンの優れた技術を教えるよ!」を放棄して本音「誰でもいいから働いてくれるひと来て!」 を隠そうともしなくなったいま、廃止だ廃止。って声にさらされるのは当然。 ただ、技能実習制度の課題を認識しながら廃止せず、新しく特定技能という在留資格を創設した(2019年4月)だけの事情はあって、つまりそれ、既得権益構造ですけど。 労働力を送り出すアジアの国、受け入れるわれわれ日本、双方に「技能実習制度をやめたくない」

「観客から飛ぶヤジについて考える」記事に飛ぶヘイトについて考える/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(22.3.13-22.3.19)

大坂なおみファンなので彼女がトーナメントに出場するたび心臓に悪いこの1年。ただ、テニスの試合数少なすぎる問題がありまして、先ごろのBNPパリバ・オープンも2回戦で観客から飛んできたヤジに心を乱され、どうにもならず……って話はみなさまもご存知ですかね。まあまあの量の報道が日本でもされたし。 ヤジそのものは今回が初めてじゃない。だけど場所が場所だったので。と彼女は説明しているのですが、その論旨はファンの私でさえ「ん?」となりました。テニスプレイヤーとしての彼女の今後の、平坦なら

王様は裸だ/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(22.3.6-22.3.12)

ウクライナ情勢に世間の目が注がれがちな1週間、外国人就労関連で新鮮なトピックはなく、強いていえば象徴と化した女性の一周忌まわり記事が多かったかな、ぐらいですか。 ちなみに1年前の本noteでは以下のように書いていました、私。 ■1年が経って、何か変わりましたか。 ■いや、たしかに外部環境は1年でいろいろ変わったけどね 県内の外国人労働者 8年ぶりに減少|NHK 愛媛のニュース愛媛県内で働く外国人労働者は、去年10月末時点でおよそ9500人と、8年ぶりに減少したことが

難民と避難民の話を整理したい/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(22.2.27-22.3.5)

私のタイムラインにも回ってきていた、とあるツイートをチラ見して浮かんだ、「難民と避難民は別です」について。 首相官邸ホームページの「日本はウクライナと共にあります」と題した画像(令和4年3月4日)にいわく これに照応する英語記述が ってことだと思うのですが、実はこの英語PDF(3月4日)、官邸ホームページ英語版からはリンクが貼られていません。 いや、どっかにはリンクあるのかもしれないけど、3月6日AM8:00現在、下記から行ける3月1日付のPDFがオフィシャルです。