マガジンのカバー画像

移民国家としての日本

320
マガジン名称を「海外事業を編集する」から変更。 ヘッダ写真はダナン@ベトナム
運営しているクリエイター

2022年2月の記事一覧

てゅらてゅらてゅら/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(22.2.20-22.2.26)

ニュースばかりを追っていると鬱鬱としてくる1週間でしたね。でも、そんなこと言ったら毎週毎週、日本における外国人労働者がどうのこうの。というニュースを収集している際には何も思わなくなっているのはいいのか。みたいなことまで考えたりして。 ■そんな1週間のトピックを早送り気分で 話題沸騰後「過去のできごと」化しつつある件。 同上。 以下は今週が初めての報道なのに、いつも聞いているような。 ところで「監理団体」を「管理団体」って書いちゃうの、さすがにチェック段階で気付くべき

概念としてのガイジン・マン/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(22.2.13-22.2.19)

当該週でいちばん盛り上がったトピックを取り上げて何か言う。というのが本連載の定番オープニングですが、今週はうっかりバリューの小さそうなニュースから。 ・逮捕された経営者の弁「のどから手が出るほど人手が欲しかった」 ・「島なら捕まらない」と油断する労働者 ・記事見出しにもある通り、カラオケがうるさくて警察呼ばれた 非正規在留でもかまわない雇用主、求められている認識が裏目に出た労働者、彼らをなんとなく気に入らなかったのであろうコミュニティ。 などを想像して遠い目になりました。

キャッチーな題材になったんだなあ/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(22.2.6-22.2.12)

松本潤主演ドラマで「技能実習生が妊娠を理由に解雇される」ってトピックがオンエアされ(2022.2.10)、ちょっとした隔世の感を味わっていました。 同じテレビ朝日系の『相棒season18 #4』(2019.10.30OA)や、放送直後から話題を集めたTBS系『MIU404 #5』(2020.7.24OA)でも取り上げられてきたテーマなので、その意味では珍しくはないのですが(んー日曜劇場『DCU #3』における技能実習生は一種の記号としての利用だからちょっと違う)、前出いず

受験シーズンならでは/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(22.1.30-22.2.5)

麻布中学の社会科の入試問題が注目を集めましたが、とりあえずぜんぶ解いたうえで印象に残ったのは問13、最後の問題でした。 ■いったん別のニュースを参照します これだけだと、まあね? ぐらいのリアクションにしかつながらないと思った私、JICAの試算が説明されている「2030/40年の外国人との共生社会の実現に向けて~将来の外国人の受け入れに関するシミュレーション(需給推計)と共生の在り方(課題と提言)」って長い名前のシンポジウムの発表資料を確認。 そのうち、いちばん面白かった

麻布中2022社会入試チャレンジ

合格するための解答テクニックと試験問題の質は別議論ですが、いざ設問を前にすると両者の立場を都合よく使い分けようとするよね俺。という不要な自省を強いられて迷惑しました ー が、最新の中学入試問題についての総合的な感想でした。 この話ですね。サムネイル画像はインターエデュの当該中学PDFのキャプチャから。 過去問題は2020年度が「衣」、2021年度は「食」、だったので今年は「住」方面の出題になるのかと思いきや突然の難民テーマ。 付け焼刃で答えられるはずもなく、ふだんから社会