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移民国家としての日本

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マガジン名称を「海外事業を編集する」から変更。 ヘッダ写真はダナン@ベトナム
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2022年1月の記事一覧

法相閣議後記者会見テキスト愛読者が仰天した回/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(22.1.23-22.1.29)

先週冒頭「ねえみんなもう飽きた? 早すぎない?」とイライラしていた私ですが、俺たちはもっとちゃんと考えないとダメトピックの報道が今週も続いたのは朗報でした。 三つ目、入管庁が漠然とした指示を関係機関に出しました、ってニュースは実はそのいまさら感にこそニュースバリューがあるんですけど。 さらに言うと、そのいまさら感に触れないジャーナリズムの姿勢が現在の日本社会のテイタラクを形成した一要素なのは否めず、何重構造だか分からないけど、本当にこの件は真面目に考えるべき。 という流れ

ニュースの賞味期限みじかすぎ問題/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(22.1.16-22.1.22)

先週1月16日(日曜朝)に紹介した山陽新聞の報道を各媒体が追って、一定の盛り上がりを見せた今週(下記は朝日新聞による火曜朝の続報)。 そうこうするうちに、昨今だと必然な気もする、こんな話が金曜朝に。 傍観者としての感想を申し上げれば、この件あっという間に鎮静化してません? 人の噂も七十五時間どころか、せいぜい七十五分がスタンダードな時代なんですかね。 ■ニュースの消費がイヤな方向に激しすぎるのでは、と思うのは福岡高裁の控訴審判決についても同様では、と感じるから。 この

法務大臣4代の年頭所感を並べて読む/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(22.1.9-22.1.15)

今週ホットだったニュースといえば山陽新聞の特ダネ。 2年半、当コーナー毎週更新していますので「またか……」という感想になってしまう自分の慣れを戒めたい。と思って映画『デトロイト』(2017)の感想に、このことを強引に書きました。 関連記事もどうぞ。 ■技能実習、特定技能については法務大臣イニシアチブでとりあえず勉強会が開かれるそうです。勉強会? ってバカにすることはない、なぜなら先代の大臣にはいっさい無かったムーブだから。

ジョコビッチのサポーターいわく/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(22.1.2-22.1.8)

サムネイル写真はオーストラリアのメディアのひとのツイートが出典なんですが、左がジョコビッチの入国不許可に抗議するひとたち。右は同じホテルに9年(!)難民申請待ちで隔離されているひとをサポートする団体。 なんつーコントラスト。と思いながらジョコビッチのファンに話を聞いたら「自分の無知をつくづく感じた。ノバクのために来たんだけど、そしたら9年も難民申請を待ってるって……ありえない」ってことばが返ってきた、と。 なお、当該ツイートには万国共通ク×リプが付いていたので、不思議なもので

遠い夜明け/週刊「外国人就労関連ニュースまとめ」(21.12.26-22.1.1)

年末年始、みなさまいかがお過ごしでしょうか。 外国人の就労に関連するニュースをそこまで深い意志もなく収集はじめて今回で122号になりますが、根っからのコンピレーション大好き人間なので、「ニュースを集める」作業においてもたとえば朝日新聞ばかり、産経新聞ばかり、というような偏りが生じることは生理的にイヤなんですよ。したがって個人の主義主張に偏りがあることを自覚したうえで、可能なかぎり立体的に物事を眺められるよう、前週のニュースを日曜朝にお届け。 というコンセプトで本連載、続けてい