マガジンのカバー画像

移民国家としての日本

307
マガジン名称を「海外事業を編集する」から変更。 ヘッダ写真はダナン@ベトナム
運営しているクリエイター

2020年7月の記事一覧

週刊外国人就労関連ニュースまとめ(20.7.19-20.7.25)

だいたい「今週いちばん個人的に〇〇だった記事は」で始めるフォーマットなんですが、そうは言ってもニュース・アグリゲーションの観点で1本選んでいるんですよね。でもね、今週は100%わたくしごと、というか、わたくしの仕事観点で気になった記事を選んでしまいました。 在留資格の取得や就職の際に重視される「日本語能力試験」は今月行われる予定だったが、受験者の感染防止のため中止となった。県内企業で働く技能実習生や、日本語教室で学ぶ人からは落胆の声が聞かれる。 日本語能力試験は「読む」「聞

週刊外国人就労関連ニュースまとめ(20.7.12-20.7.18)

技能実習も特定技能も、なんなら下火になる気配のないCOVID-19も、すべてが「ああ、はいはい、いつもの感じね」ってなってる気がする昨今ですが、今週もっとも感心したのは7月15日付の日本農業新聞の記事でした。 いつもの主張っすか。みたいな顔で目を通していた私ですら、最後の一文に「おー」って声が出たのは、 外国人に頼れなくなった時、日本の農と食をどう守るのか。頼り続けるのであれば、安価な期限付き労働力でなく、「農業の後継者」として迎え入れる施策も必要な時代が来る。コロナ禍で

週刊外国人就労関連ニュースまとめ(20.7.5-20.7.11)

定点観測45週目ともなると「そんなことも知らないの」「いまごろそんな感じっすか」など、ずいぶん上からの感想が出がちなのは端的にいって害悪。というような自省を今週の日経新聞の論説『時論・創論・複眼』に促されました(まじめ)。 2月ごろは技能実習生が入ってこないことで、農場に大きな影響が出ると思っている関係者はあまり多くなかったようだ。当時は「春になれば何とかなる」という雰囲気だった (農林中金総合研究所主事研究員 石田一喜氏) 誤解をしてほしくないのは、人件費を抑えるために

週刊外国人就労関連ニュースまとめ(20.6.28-20.7.4)

いきなり3カ月前のニュースを紹介するんですが。 札幌国際大学(札幌市清田区)で、定員充足のため、2019年4月に留学生を急増させた経営側の対応に対し、一部の教員が「日本語能力が大学に入学させる基準に達していない学生が多く、安易な受け入れだ」と反発。入国管理局や文部科学省に調査するよう求めるなど、学内が混乱している まさにその「一部の教員」が解雇されたニュースが今週報じられたことで、3カ月前の話を蒸し返す絶好の機会が到来。 “札幌国際大学は毎日新聞の取材に対し「個別事案に