サン! サン! サマータイム! ♪ 熱いライブ中でもマスク内温度は一定だったよ
「屋外ではマスク着用により、熱中症のリスクが高まります。運動中は忘れずにマスクを外しましょう」と最近よく目にしますね。実際のところ、マスク内の温度はどうなっているんでしょう。
"運動中…" ではありませんが、弊社製品「nano tag」をマスク内に吊るした状態で、サン! サン! サマータイム! ♪ なコンサートに参戦してみました。
不織布マスク着用必須・コール/声援不可のコロナ対策が徹底された会場でマスク内温度はどのように変化していったのでしょうか…!
早速確認してみましょう♪YES!!! ♪
(文 : 紫推しノフ歴9年 S)
nano tag とは
「nano tag」は温度と振動数を収録できる大変ちいさな製品です。温度は10℃~45℃のうち、15℃幅の範囲を計測できます (例えば10℃~25℃や25℃~40℃など)。また、12秒~5分刻みでデータを収集することができます。
今回は、ちょうどnano tagカスタマイズ試作機を入手したタイミングでしたので、「温度のみ」「10℃~73℃」「1秒刻み」で収録できるよう改造された機械を用いて計測しました。
nano tagをマスクへ装着
この機械の良いところ、それはまちがいなく小さいこと!
19mm & 2.7g のボディーを 紙巻#28針金で、ちょうど小鼻の横に来るようにマスク内の左右から吊るしました。紐やテグスを通すための穴が3か所に開いているので細工はやりやすかったです。
マスク内温度はどうなった?
この日の最高気温は37.5℃(所沢)、平均湿度74%(さいたま) [気象庁HPより]。さて、乗り切れたのか??
地獄の炎天下「電車乗換」
[左の赤色ゾーン]
武蔵野線→西武池袋線の電車乗り換えのため、新秋津駅で400m炎天下の商店街を早歩きしました。
ポシェット内温度 (≒ 外気温: ピンク線) はそこまで高くない33℃~35℃ですが、マスク内温度 (パープル線) は乱高下し、最終的には36.5℃まで上がっています。体感ではここが一番キツく息が上がりました。このまま外にいると熱中症になりそうな予感がしたため、慌てて当日宿泊するホテルへ逃げ込みました [水色ゾーン]。
ほぼサウナ「ベルーナドーム外周」で整える
[真ん中の赤色ゾーン]
ベルーナドーム外周で行われている物販やミニライブを、炎天下のもと冷やかしてまわりました。ポシェット内温度 (≒ 外気温: ピンク線) が36.2℃で高く、かなり蒸し蒸ししていました。
所々でミスト冷気がでていたので全身で浴びたり、水分を取るため頻繁にマスクを浮かして気を紛らわしました。マスクを浮かせるたびに、マスク内温度 (パープル線) が0.3℃~0.5℃程度下がっていることがわかります。小さな温度変化ですが、体感はかなり改善されました。
コンサートで放水はじまる
[右の黄色ゾーン]
コンサートが始まると、すぐに客席に向けて恒例の放水がはじまりました。ミストとか生ぬるいもんじゃありません。サビになると、ボタボタボタボターーーー!!と上から水が落ちてきて体に掛かります。それなりにびしょ濡れです。
(ずぶ濡れになるには水着席へどうぞ)
放水のおかげでしょうか、ポシェット内温度 (≒ 外気温: ピンク線) がゆっくりと35℃→33.5℃まで下がっていきます。一方で、マスク内温度は35.8℃付近を保っています。コール (声出し)不可なので、思ったほど上昇はしませんでした。
さいごに
運営サイドの様々な工夫のおかげか、マスク内温度は思ったほど上昇せず、夏のコンサートらしい暑さの中で楽しむことができました。飲んだ水分は1.5リットル、トイレに行った回数は1回です。大量の汗をかいて乗り切りました。
一方で、遮るものの無い炎天下で徒歩・早歩き移動すると、かなりマスク内温度が上がっている様子が観察できました。電車乗り継ぎなど日常生活で良くある行為こそ、熱中症には気を付けた方がいいのかもしれません。短時間で1℃~1.5℃上昇し、息苦しさを感じることもあるかもしれません。注意していきましょう。
この記事で紹介した製品
nano tag(運動量計測装置)
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