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漫画珍百景〜淡島百景〜

これは良いのか悪いのか。

先日、神戸新聞社様からご依頼を受けまして、漫画の紹介の投稿を寄せさせて頂きました。

新型コロナウイルスの問題で何となく不安になったり気が滅入りがち、あるいは毎日の生活が大変、または時間がありすぎて…という人たちに向け、数種類のお題から、本の紹介をしてくれないかというご依頼でした。

今回選んだのは

『ひととき遠く、違う世界に思いを馳せる本』

というお題。 

選んだ漫画はWEBで連載中の

志村貴子『淡島百景』

4/26の新聞に載るみたいなので、まだ先なのですが、編集されるっぽいし、ちょうどええネタやし、漫画珍百景と淡島百景ってちょうど百景やし、ちょうどやし。

これは良いのか悪いのか。

あかん言われたらすぐ消します。

でもちょうどやし。

文字数制限もあり編集されていないので、読みにくいかもしれませんが、以下、暇つぶしにでもお読みください。


淡島百景 志村貴子

ひととき遠く
違う世界に思いを馳せる本

宝塚を題材にした架空の淡島歌劇学校合宿所という寄宿舎のお話。登場人物の一人、絶世の美女であった祖母からの言葉によって生まれた歪みが、岡部への陰湿ないじめとなって発露する。そんな過去を悔いながら生きる伊吹桂子。

確かにそこには時間が流れており、彼女達の葛藤や悩み、恋や憧れ、全ての感情が言葉になります。短編集なのですが、時間軸の動きもあり、丁寧に物語の襷が渡されて行きます。学校という特殊な「場所」から「時間」が行き来し、そこに居る先生や生徒の「感情」や「想い」が流れて行く群像劇。

場所があり、そこには時間があり、人の感情が行き来し、想いや言葉が交差する。淡島歌劇学校というキャンバスの上に彼女達の日常や言葉、想いという絵具で一つの絵が完成させられて行きます。

不安な日々が続きますが、淡島歌劇学校という「場所」の時間軸に身を置き、彼女達の言葉に触れ、志村貴子さんの描く漫画の世界に思いを馳せてみては如何でしょうか。

※WEBで連載と書きましたが、本での出版もされております。もちろん元町ポエムでもお読み頂けます。

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