MY BAG , MY KNIT!!!
一人で行動するのが好きなのは、今に始まったことではなく、学生の頃からずっとだと思います。
大した英語力もないのに、10代の頃から目的もなく海外などへも一人で出向いて、現地で知り合った人となんとなくコミニュケーションを取って、赴くままに移動していたような気がします。
今思い返せば怖い経験も色々しましたが、
その怖さに自分自身で気づかないのが若さですね。
自分を知る人が誰もいない場所で、
見たことない景色や耳慣れない音、
嗅いだことのない匂いに出会うことで、
自分が知らず知らずに持っている思考の癖や
凝り固まりにハッとする瞬間を大切にしています。
最近は出張などで移動時間が長い時は、
毛糸と編み棒を持って移動します。
飛行機、新幹線、美術館のベンチや公園の芝生など、気の赴くままに編んでいます。
「雪に眠るイエティ」
自分のものを編んだり、依頼されたものを編んだり、はじめから配色は決め過ぎず、編みながら決めていきます。
なので、ゴロゴロとたくさん毛糸玉を持って移動します。
人と関わることも好きだけれど、
誰かと一緒にいるということはある程度相手にも合わせないといけないことも多いです。
多分、年齢が上がるにつれてそれがますます億劫になっています。
どこへ行くか、何を食べるか、今本当は寝ていたいな、とか。
そんな小さなことですけどね。
友人とも時々一緒に遠くへ出かけますが、
みなさん程よく自分勝手なので気楽です。
隣を見ると勝手に寝ていたりもするし、個別で行動して夕方だけ会おう、とか、夕飯食べたいもの違うから別々で、とか。
お互い悪気もないです。
学生の頃などは私が一人でどこでも行ってしまうので、周りの友人からも変わってると言われることも多かったですが、長く生きれば似た性質の人と不思議と出会えるようになっているんだなと思います。
つい数日前に中2の娘から、
金沢の美大の卒業制作を一人で見に行くから新幹線代をほしい、と言われました。
そうか、やはりこの子も予備軍として着々と
育っているのだな、と思いました。
KISSACOのお客様もひとり旅やひとり行動が
好きな方も多いので、私が作るものから伝わるものもあるのかもしれないですね。
時々、旅先や街中でKISSACOのバッグを持っている方を見つけて思わず声をかけてしまいました、というお声をいただくこともあります。
一緒にそのままお酒を飲みました、
なんてお話もありました。
いやー、皆さん素敵ですよ。
ひとりが好き、ということは、
コミニュケーションが苦手だとか人が嫌い、
とはまた別ものだと思うんですよね。
つながるときはつながればいいし、
つながりたくないときは無理をしなくていいと思います。
snsが普及してから、いつでも誰とでもつながってしまう状況ができたけれど、でも、本当に人とつながるってそんな簡単なことではないよなー
と。
snsなどを見て、なんとなく気が合いそう！と思っても、アウトプットがその人の本質や本音からずれている場合もわりと多いような気がします。
もちろん、自分も含めてです。
それくらい、自分が素直に感じていることを人に伝えるのは難しいと思います。
何でもつながってしまう時代だからこそ、
扉を開けて開放的になったり、
疲れたら、don't disturbの札をかけて、
一人になってみたり、自分でうまく調整することが大切なのではないでしょうかね。
そうすることで、本当に思っていることを素直に伝えたり、行動できるんじゃないか、と思っています。
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