十条「仔馬」(閉店) ー喫茶店との相性が合わないこともあるー
喫茶店探訪をしていると、いつもそんなに感動的なことがあるわけでもなく、おもしろ常連さんに出会えるわけでもなく、ただただ普通に時間が流れることもある。
中には、「こりゃ来るタイミングが違ったな…」と、早めに珈琲を飲み干して店をそそくさと出ることも稀に。その時は「喫茶店と相性が合わなかった」ということにしている。
基本的に独りで探訪して、マスターやママとお話しするのが好きなのだが、この日は2名で訪れた。
カウンターの後ろに小さなテーブルが2つあるだけの こじんまりとした内観である。
生レモンジュースをたのむも
レモンがない。
ウインナーコーヒーをたのむも
ホイップがきれている。
飲みたいものが飲めない憤りを、メニューの後ろに入れてあった仔馬を眺めて 宥めた。
友人と楽しく会話していると、店主が穏やかに微笑みながら聞いていたのは最初だけ。30秒ごとに会話に入り混む混む。会話に集中できない。
ここは独りで来るべきお店だった。。
隣のお客さんが、調子が悪いテレビを直してもらっている隙に そそくさと仔馬を後にした。
閉店前にもう一度独りで訪れてみたかった。
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