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江戸川橋「TIME」 ー猫と あの大物俳優への愛が止まらない ー

壁にものすごく大きい魚が飾ってあり、これが今回の探訪のメインディッシュになるかと思いきや、この魚も霞むほどの濃いお話をマスターから聞かせてもらった。

さて入店…と思ったら 門番がいらっしゃった。まるっと太めの猫が、来訪者を品定めするかのようにじっとしゃがんでいる。その門番猫に一生懸命話しかけている幼子とそのお母さんが近くにいたため、今私が店に入ったら門番も動きそうなので、しばらく店前で待機した。

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親子は反応なしの門番猫を呼ぶの諦めて立ち去ったので、じわりと近づいてみたが全然動かない。するとマスターがドアを開けてこちらに誘ってくれた。

外からも目立つ壁の魚は、店内で見ると思った以上の迫力があった。船の模型もある。釣り好きなのだろうか、後でゆっくり聞いてみようと思っていたら、マスターが徐にまた外へ出た、キャットフードを手に。

「毎日この時間にあげてるんだけど 最近一度食べたエサを食べなくなったんだよ」。
この門番は地域猫のようで、マスターは4年間エサをあげつづけているそうだ。
名は「外子」。外にいる子だから そとこ、だそうだ。外子はマスター所有のこのビルの地下で寝泊りしているようで、寝床ではトイレをしない綺麗好き。

マスターの外子愛がすごく、ゆっくりメニューを見る雰囲気ではなかったため早々にピザトーストに決めて、今度はマスターがかつて自身も猫を飼っていた話に移った。続けて「みねぎしとおるってのがいてさ」とマスターが言うので「なははは」と私はリアクションをとった。するとマスターの様子はいたってクールだ。まさか…

この流れだと、飼っていた猫に俳優の名を付けていたおちゃめな話かと思うじゃないか…あの本物の峰岸徹のことだとは誰が思おうか。

ここから1時間、マスターが峰岸徹との思い出を語ってくれた。それはそれは特番で再現ドラマを観ているかのような驚きの内容であった。

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