川崎大師「城亜」ー厄除け後の焼うどんは美味かったー
厄除けに行ったらここに立ち寄る。
一年の締め括りのようなものだ。
川崎大師で太鼓のシャワーのような護摩祈祷を終えたら
城壁にポツリとコーヒーカップがはっつけられた城亜へと向かいましょう。
無機質なのにここに喫茶店あり、と説得力を感じるこの外観がなんとも好きだ。
中は4、5テーブルしかなく来客たちのアウターによって店はぎゅうぎゅうに感じる。
団体客がわりと深刻そうな会話をしている最中でも、マスターやママはおかまいなしに団体の間を通っては水とおしぼりを運び、通っては他のお客の品を運んでいる。マスターとママはすべき仕事に勤しんでいるだけだ。ちなみに、ママはベリーショートで後ろからすごい風が吹いたの?ってくらい、後ろ髪が前へ前へとくるスタイリングだ。
それにしても、喫茶店の焼きそばや焼うどんはどうしてこんなに美味しく感じるのだろう。焼うどんにおいては家であまり馴染みがなく、よそで食べられるもの、というイメージが先行しているのもあるだろうが、醤油が香ばしく美味だ。
コーヒーカップは意外にも色鮮やかだった。
団体客がお帰りになりひと段落すると、アルバイトの女性がスポーツ紙を読み出した。マスターは犬の散歩に出かけていった。
この自由さ、さらに気に入った。
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