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68 離婚に向けてやらねばならないいくつものこと

わたしを呼び止めた夫が言った。

「ZさんのアプリもLINEも繋がらない。迷惑をかけたことを謝罪したいので、会社のメールで謝罪文だけ出したいから、それだけは許して欲しい」

この期に及んでZへの連絡のことで呼び止められたことに、もはや驚きも怒りも沸かなかった。ただただ一刻も早く公正証書を作成して、夫婦を辞めたかった。わたしは「勝手にすれば」とだけ言い残しその場を去った。

このカフェでの会話では、夫の借金など金銭については敢えて触れなかった。事の詳細を握ってからお金の話を白黒させたかったからだ。

わたしのやることは山積していた。

Zとの公正証書を作りZと公証役場へいく。

夫との公正証書を作り夫と公証役場へ行きそのあと離婚届を出す。

夫との公正証書の前には、夫にお金を貸していた女性と会い深層を探る。できたら前妻にも連絡を取り、養育費や留学費用に関して聞く。

加藤なおみを含めて自白などが取れているZ以外の不倫相手に対して、慰謝料の請求をどうするか考えてから行動に移す必要もある。

仕事と育児の合間にこれだけの重い案件の数々をこなせたのも子どもたちがいたからだ。

子どもたちとの日常がわたしに正気を保たせてくれた。

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