何故「女の敵は女」なのか
あなたが女だとしよう
そして、男たちが飲み食いしている間に、女だというだけで忙しくおさんどんをしなければならなかったとしよう
そんな時、楽しく飲み食いして自分に命令してくる男の中に、一人だけ女がいたとしよう
あなたは、「あの人は女なのに、何故!」と思わないだろうか
そして、他の同じことをしている男たちのことより、その女のことが憎くならないだろうか
「同じ女なのに、あいつは何故!」
それが、「女の敵は女」の正体である
男社会で成り上がってきた強者女性が、自分たちの頃より生きづらくない若い女性たちに嫉妬して女嫌いの名誉男性になってしまうのはよくあるらしい
女が生きづらい時代に生きてきた母親が、女が生きやすい時代に生まれた自分の娘を「同じ女なのにずるい!」と妬み、息子だけ溺愛して娘をいじめることもある
そんな話を2つも見た
この時、母親はかつて自分を苦しめた男尊女卑モンスターとなってしまっている。
女のミソジニーは根深い
もし嫉妬が男に向かっていれば、「男はずるい!」という思考になり、息子だけ溺愛することもなかっただろうに
男の加害については、諦めてしまっているのだ
男のことは諦める
それこそがミソジニーの原因である
男の行動を変えるのは諦め女に自衛を促すのは枚挙にいとまがないだろう
かくいう私も、ミソジニーを憎んでいるが男のミソジニー発言はどこかで仕方がないと諦めてしまっている
だが、ミソジニー発言を繰り返す女を見ると、「何故!理解できない!」という嫌悪が激しくなる。その女がミソジニストに蔑視され叩かれているのを見るとざまぁみろと言いたくなる
自分の中にもミソジニーはある
多分、アンチフェミ男がフェミ男を「チン騎士」と呼んで蔑むのも似たような感情だろう
そしてもう1つ
ナチス政権下でユダヤ人を虐げる中にはユダヤ人もいた。他のユダヤ人と違って特別扱いをされていた。
そんな特別なユダヤ人たちも、しまいには他のユダヤ人と同じように殺された。
ユダヤ人自身からも、「ユダヤ人が虐げられたのは自業自得」という意見は出ていたのだ
彼らは「あなたは他の悪いユダヤ人とは違っていいユダヤ人だ」と褒められていたのだろう。そして、「他の悪いユダヤ人がいるから私達は差別されるんだ。本当に迷惑だ。許せない」と思っていたに違いない
虐げられる方のユダヤ人も、特別扱いされるユダヤ人を憎んだに違いない
これってまるで、男に混じって女叩きするアンフェ女ではないか
Xではアンフェ女も「所詮こいつは女だフェミと同じだ」と蔑まれ断罪される流れが来ている