TAKE FIVE2〜真宮秋〜
今回、変化球の舞台だな、なんて勝手に思う。
今回の舞台は、はっきり言って泣く部分はない。
冷たいといわれようと、何か今回は違うよね。
前回は、やっぱり未熟な部分のある守が愛を知り、B.Bに惹かれ…なんかそのあたりが本当に泣けた。コルトも、ハジメの気持ちに沿って泣けた。
しかし今回は違う。
だって、守が物語の中心ではあるものの、主題からは少し離れた所で力を貸す…というスタイルだからだ。
複雑だ。
泣かせるだけなら簡単なんだ。
難しいのは、笑いをとること。
それと、
泣かせずに観客の心に届くものを演じること。
だから映像だけじゃなくてその領域にも挑戦してる舞台だと思った。
でも、昨日初めて、秋の心情を考えて見ていたら、これは(泣きまではいかないけれど)なんて切ないお話なんだろう、と苦しくなった。
泣かせない、けど、切ない。
観劇において、これ以上の拷問はあるだろうか。
苦しいなぁ…。
すごく、苦しい。
花嫁を盗みに行く。
それは、昔からある図で、お約束なんですが、
その盗みをするのが、秋と顔のそっくりな守ってところが、主演だからといっても、なんか、やるせない。
「君を盗みにきた」
「君を盗むために」
どうして?
守くん、
それは、秋の台詞だよ。
秋は、自分と顔の似てるけど中身の違う、しかも、自分にはない強さ(と思ってる)を持ち、自分にはない自信も持ってて、自分から見れば眩しい存在の守に、自分の好きな人が連れ去られていくのを見守る。
「ここは任せてください」と言って。
「ここからは僕が行きます」ではない。
それはまだ、御影の隣に並ぶつもりもなく、あくまでも、自分の好きな人の幸せを願い、自分は二の次だったからかな、と思える。
「私が御影お嬢様を幸せにする!」っていう、ある種のエゴがなければ、自分が手を引いていきたいとはならないから。
御影の結婚の話も、聞いてショックだったはず。
でも自分が結婚したい!とまでは思ってないはず。
お嬢様だから。
家族のように育って、でも、特別で。
今回も守くんの可愛さとかに振り回されて本編ほとんど見てないけど(まて)、ふと、御影と秋の物語を思うと……
切ないねぇ…。
すごく切ない。
大事な場面を、人に譲って、でもお嬢様が大事で。
側から見たら、そんな子、お嬢様に相手にしてもらえない。
でも、ラストの結婚式で、チラッと、秋の本性というか、Sっ気が見えて、ゾクゾクしました。
なるほど……羊ちゃんかと思ったら、狼だったか…。
だとしたら、もう、御影の気をひくのとかも全部計算かなとか思うよね。(んなわけ)
しばらく観劇する機会はありませんが、次回観るときは、その辺に注目してみようかな、と思います。
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