【#4】ピアスの作り方。木×レジン、キューブ×キューブ
こんにちは。
木奏和(きそわ)です。
前々回、前回の土台作りで、作品を撮影する環境を用意できました。
なので、やっとなんか作っていきます。
作ったもの
今回作るのは、キューブ形状の木とレジンを組み合わせたピアスです。
完成したのがこちら。
明るいけど明るすぎない木で、角は少し丸く。
表面は最後に麻布で磨いて滑らかに。
レジンは秋・冬の落ち着いた昼間の空気をイメージして爽やかな緑。
気泡を入れて少し躍動感を出すように、表面を少し持って動きを出す。
落ち着いてるけどちょっと元気に爽やかに、上品に。
そんな感じで作りました。
使う素材と道具
素材と道具はこんな感じ。
①レジン(ハード)
②着色剤 パジコ 宝石の雫 イエローグリーン
③木のキューブ (今回は1cm×1cm×1cm)
④連結パーツ
⑤レジンモールド
⑥瞬間接着剤
⑦デザインナイフ
⑧ピンバイス
⑨金ヤスリ
⑩ピンセット
⑪スポンジヤスリ
作業前にこの写真を撮ったんですけど、使わなかったもの、使ったのに写真に写ってないものがあります、すみません。
今回のような作品を作るのに必須なのは、
①レジン
②着色剤
③木のキューブ(今回は1cm×1cm×1cm)
⑤モールド
と、金具のパーツぐらいです。
木を磨いてレジンを削って、金具のパーツを繋げることができればいいので、道具はたぶんそんなに拘らなくてもいいかも。
あと、木の表面を磨く道具として麻布
表面の仕上げに、ニス、亜麻仁オイルなんかも使います。
今回は表面の仕上げをしていませんが、いずれ木の表面処理についても書いていきます。
あったら便利なのは、
⑦デザインナイフ
です。
今回の作品に限らず、レジンや木を加工するとき、かなり重宝します。
ダイソーにも売ってますし、東急ハンズやホビーショップとかでも千円ぐらいで買えるとおもうので、ぜひ。
⑪のスポンジヤスリ、これもすごく便利で、使いどころも多いです。
レジンを磨く時に、力が入りすぎないので深い傷がつきにくいし、曲面の研磨、磨きがすごくやりやすい。
写真のものは、使いやすいように、木のブロックにスポンジヤスリをカットして貼り付けてます。
あと、金具パーツが写真に写ってますが、作ってる最中に違うものを使いたくなったのて、完成品と違うものが写ってます。すみません。
では作っていきましょう。
木の加工
まずは木を加工します。
↑この③木のキューブを、↓⑦スポンジヤスリで磨いていきます。
ヤスリの番目は400~600、中粗目です。
木目の向きと垂直に磨いてしまうと、木目と垂直の傷がついてしまうのでよろしくないです。
できるだけ木目の方向と同じ方向にヤスリを動かしていきます。
で、角が少し丸くなるぐらいに全体を磨いたのがこちら。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、表面のざらつきがとれました。
水や栄養が通る導管だと思うんですけど、この溝がいい感じのアクセントになってます。
最後に、(道具の写真に写ってないんですけど)麻布で磨いていきます。
やっぱり写真だと分かりにくいですが、かなりすべすべ。
少し艶っぽくなりました。
最後に、穴を空けて連結パーツを刺して接着します。
小さくて分かりにくいんですけど、これを瞬間接着剤で穴に固定します。
穴に固定した写真は後ほど。
次はレジンです。
レジンの加工
レジンを着色。
②のイエローグリーンの着色剤を3滴。
ケースはセリアに売ってたもの。
何に使うものなのか知らないんですけど、底が曲面になってるので使いやすいです。
今回は気泡を入れるので、しっかり混ぜ混ぜ。
混ぜ過ぎました。
半日寝かせます。
この箱、蓋が開け閉めしやすいので、隙間から光が入らないように薄い段ボールを張り付けてレジン保管箱にしてます。
・・・
半日経って気泡がいい感じに抜けてきたので、硬化させていきます。
モールドのサイズは、③木のキューブと同じ1cm×1cm×1cm。
できました。
今回は、レジンを盛ったりしてちょっと躍動感みたいなのをつけるので、凹凸を出しやすくてレジンがしっかり乗りやすいように削っていきます。
使うのはこれ。⑪スポンジヤスリ。
下の面が400~600番の中粗目、上の面は240~320番の粗目です。
削ったものがこちら。
もっと削ってもう少し細目のスポンジヤスリで磨くと、曇りガラスみたいというかマットな仕上がりにできます。
形ができたので、次は③木のキューブと組み合わせるための窪みを作ります。
今回はレジンと③木のキューブを浅めに組み合わせるので、角から2.5mm×2.5mm×2.5mmのキューブを切り出す感じです。
まずはデザインナイフで削る部分の目印をつけます。
目印をつけたら、ピンバイスで大まかに削ります。
あとはデザインナイフで少しずつ削って完了です。
ここまでできたら、あとは③木のキューブとくっつけてレジンを盛って完成です。
木とレジンをくっつける
③木のキューブとレジンを手に持ってくっつけるのはなかなか難しいので、
割りばしとかで高さを調整して置いて硬化できるようにします。
青丸のものが木の加工のとこで刺した連結パーツです。
こんな感じで固定できるようにして、③木のキューブと組み合わせるレジンの窪みのところにレジンを塗って、硬化させます。
で、③木のキューブとレジンをくっつけたら、次はレジンを盛っていきます。
レジンを盛る
レジンを盛る前に残りのパーツを付けて、ピアススタンドに吊るします。
この状態で、写真のようにつまようじとかでレジンをぺたぺた塗っていきます。
なんでピアススタンドに吊るしているかというと、レジンが下に垂れていって、自然な感じに雫のような形になるからです。
木から自然の生命力が溢れ出て滴るような、そんな感じに見えて私は好きなので、こういう形でレジンを盛っていっています。
全体にしっかり塗って雫のように垂れてきたら、塗り過ぎたレジンをつまようじとかで取り除いて形を整えます。
すみません、この辺の写真を撮り忘れてしまいました。
で、あとは硬化させて完成です。
一方向だけじゃなくて、いろんな方向からライトを当てないと、硬化不良が起きるので要注意です。
できるなら、ライトで固めたあとに、日光があたる窓辺に一日置いておくとしっかり硬化できます。
完成したのがこちら。
同じ作り方でも全然違うものができる
木の種類、大きさ、角を丸くするか尖らせるか、などで、かなり印象が変わります。
組み合わせるレジンも、どんな色にするか、気泡を入れずにきっちり立方体に整えるのか、それとも気泡を入れてゆるい立方体にするか、それとも全然違う形にしてしまうか。とか。
ということで、今回作ったものと以前作ったものを比べてみます。
全然印象というか雰囲気が違いますよね。
最後に
木は自然のものだから、同じものはありません。
レジンを垂らしていくのも、同じものは作れません。
一つ一つが本当にオリジナル、世界に一つだけのものになります。
一つ作るのに少し時間が掛かってしまいますが、いいなって感じて貰えたらぜひ作ってみてくださいね。
かなり長い記事になってしまいましたが、最後まで読んで下さりありがとうございました。
これからもいろんなものを作って今回みたいに投稿していくので、興味を持って貰えたらフォローして下さると嬉しいです。
ではまた次回!